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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ビーチでピクニック!(続編)

ビーチでピクニック!(続編)_a0043520_11283233.jpgお腹もかなり満腹になって、わたしのビールも6本目になった頃、チョメタマの頭に、いつのまにかヌーヌー(花のレイ)が乗っかってるのに気がついた。

ビーチでピクニック!(続編)_a0043520_11275326.jpgとくにチョメの頭からは、なにやらとっても良い匂いが漂ってくるではないか!
注:チョメは帽子の上からヌーヌーをつけてます、念のため(笑)。

ビーチでピクニック!(続編)_a0043520_11244963.jpg良い匂いを放っているチョメのキャップを飾るのは、このビーチの水際にあったテリハボク(ヤップ語ではビヨッチ)の花で、この花のことをヤップ語ではフィトウという。

ビーチでピクニック!(続編)_a0043520_11252732.jpg←これがそのテリハボクの木。年に何回か花をつけるが、今、この木は満開だった。そういえば、この木の花の名は、今年の9月初旬にニホンを襲った台風9号フィトウ(Fitow)の語源でもあった(ニホンではフィートウと表記されているようだけど、正しくはフィウです)。

ビーチでピクニック!(続編)_a0043520_11262533.jpgビーチでピクニック!(続編)_a0043520_1127050.jpg
それを若い女子たちが摘んできて、おしゃべりの合間に作ってはオッチャンたちにあげていた-というより、たぶんオッチャンたちが、ソレ、ヨコセ!と奪った可能性のほうが高そうだ(笑)。ちなみにタマちゃんのスキンヘッドを飾るのはフィトウのつぼみ。なんでわざわざつぼみだけでレイを作ったのか、また、それをもらったのかは不明。本人は明日になれば花開き、オレはそのかぐわしい匂いで目覚めるんだとほざいておりますが…モチロン、アスニナレバ、スベテ、カレテシマウデセウ(爆)。

ところで、今年はヤップのあちこちでテリハボクの開花が1ヶ月くらい遅れているようである。例年なら10月末から11月初めにかけて開花するのだが、どこも今が花盛りみたい。

ビーチでピクニック!(続編)_a0043520_1130663.jpgビーチでピクニック!(続編)_a0043520_11304262.jpg
さあ、子供たちにとっては待ちに待ったケーキ・タイムです。何度も書いたとおり、できるだけ使い捨て容器を使わないがモットーの弊社なので、ケーキの取り皿も海岸に生えていたバラウという木の葉っぱだ。もちろんフォークもスプーンもなし、手で食べましょうね(笑)。

ビーチでピクニック!(続編)_a0043520_11312333.jpgビーチでピクニック!(続編)_a0043520_11315937.jpg
ケーキをほおばる兄・弟・妹(写真右)。ケーキも食べたしぃ、もっと遊ぼうよぅ、また海に連れてってぇ、ねえねえ、どうして海が遠くなっちゃったのぉ!(写真右)。このG嬢の甥っ子2人は、まだ砂(ヤップ語でヤンyaan')と死体(ヤップ語でヤムyaam')が言い分けられず、大人たちの爆笑を買っています。

ビーチでピクニック!(続編)_a0043520_11324054.jpgビーチでピクニック!(続編)_a0043520_11331868.jpg
だんだん陽が傾いて、潮が引いて広がった砂浜を探検に行く子供たち(写真左)。日が陰って涼しくなったビーチ・ハウスでは、ヤングギャルたちが爆睡中…(暗いけど写真右の小屋の中)。

わたしも飲んだビールの数をカウントできなくなってきた頃、チョメからライターをひょいと投げ渡された。そろそろゴミを燃やす時間だ、火を起こせ!とのお達し。ひぇっ、ワタクシ目で大丈夫でござんしょうか?

ビーチでピクニック!(続編)_a0043520_11335945.jpgビーチでピクニック!(続編)_a0043520_11343498.jpg
もちろん大丈夫なわけはない(笑)。みんなの爆笑や呆れ顔に耐えながら、オバチャンのひとりにヘルプを要請。火起こしって、すごい才能だと思うよと言うと、これまた大爆笑。スー、あんたにゃ炉にも男にも火をつけるのは無理だわねと誰かが言って、これまた妙に納得(爆)。そうしているうちに火が燃え上がって、次々と放り込まれる空になったビール箱9ダース分。

それから子供たちを総動員して空になった皿やコップを回収し、まわり中のゴミを集めて燃えるものは燃やし、ビールの空き缶は希望者で分け合って(現在アルミの空き缶は1缶3セントで買い上げられ、フィリピンに送ってリサイクルされている)、飲み残した冷えたビールはチョメが嬉しそうに分配している。

気になっていたわたしの手作りハイビスカス・ティは、9リットル+氷で12リットルの容器が満杯状態だったのに、ほとんど空になっていた。あとでG嬢に聞くと、若い女子らやG嬢弟などは、何これ~、甘くない、クスリみたい…と言う者が多かったそうだが、モノが何かを気にしない小さな子供たちは、隣に置かれた氷水よりもハイビスカス・ティを好んでいたようだとのこと。ほうら、小さい子供は身体がほんとうに欲するものに正直でしょ^^

ビーチでピクニック!(続編)_a0043520_11352033.jpgやがて燃えるような西日が海に沈むころ、来たときと同じように、それぞれの家族がそれぞれの車に分かれて家路に向かった。

わたしはオクサンを実家に迎えに行くタマちゃんから子供4人を無事に家まで送り届ける大役を仰せつかり、はりきって安全運転を励行しえっビール…?何?、子供たちがあまり歩かなくて済むようにと薄暗い彼の家の大きな敷地の中まで車を入れたとたん、見事にヌカルミにはまってしまった。後で家に帰り着いたタマちゃんとオクサンは、全員泥だらけになっている子供たちを見て、さぞかしびっくりしたことだろう(笑)。

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by suyap | 2007-12-31 23:23 | ヤップな日々
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