お腹もかなり満腹になって、わたしのビールも6本目になった頃、
チョメ、
タマの頭に、いつのまにか
ヌーヌー(花のレイ)が乗っかってるのに気がついた。
とくに
チョメの頭からは、なにやらとっても良い匂いが漂ってくるではないか!
注:
チョメは帽子の上からヌーヌーをつけてます、念のため(笑)。
良い匂いを放っている
チョメのキャップを飾るのは、このビーチの水際にあった
テリハボク(ヤップ語では
ビヨッチ)の花で、この花のことをヤップ語では
フィトウという。
←これがその
テリハボクの木。年に何回か花をつけるが、今、この木は満開だった。そういえば、この木の花の名は、今年の9月初旬にニホンを襲った台風9号フィトウ(Fitow)の語源でもあった(ニホンではフィートウと表記されているようだけど、正しくはフィ
トウです)。
それを若い女子たちが摘んできて、おしゃべりの合間に作ってはオッチャンたちにあげていた-というより、たぶんオッチャンたちが、
ソレ、ヨコセ!と奪った可能性のほうが高そうだ(笑)。ちなみに
タマちゃんのスキンヘッドを飾るのは
フィトウのつぼみ。なんでわざわざつぼみだけでレイを作ったのか、また、それをもらったのかは不明。本人は
明日になれば花開き、オレはそのかぐわしい匂いで目覚めるんだとほざいておりますが…モチロン、アスニナレバ、スベテ、カレテシマウデセウ(爆)。
ところで、今年はヤップのあちこちで
テリハボクの開花が1ヶ月くらい遅れているようである。例年なら10月末から11月初めにかけて開花するのだが、どこも今が花盛りみたい。
さあ、子供たちにとっては待ちに待ったケーキ・タイムです。何度も書いたとおり、
できるだけ使い捨て容器を使わないがモットーの弊社なので、ケーキの取り皿も海岸に生えていた
バラウという木の葉っぱだ。もちろんフォークもスプーンもなし、手で食べましょうね(笑)。
ケーキをほおばる兄・弟・妹(写真右)。
ケーキも食べたしぃ、もっと遊ぼうよぅ、また海に連れてってぇ、ねえねえ、どうして海が遠くなっちゃったのぉ!(写真右)。この
G嬢の甥っ子2人は、まだ砂(ヤップ語で
ヤンyaan')と死体(ヤップ語で
ヤムyaam')が言い分けられず、大人たちの爆笑を買っています。
だんだん陽が傾いて、潮が引いて広がった砂浜を探検に行く子供たち(写真左)。日が陰って涼しくなったビーチ・ハウスでは、ヤングギャルたちが爆睡中…(暗いけど写真右の小屋の中)。
わたしも飲んだビールの数をカウントできなくなってきた頃、
チョメからライターをひょいと投げ渡された。
そろそろゴミを燃やす時間だ、火を起こせ!とのお達し。
ひぇっ、ワタクシ目で大丈夫でござんしょうか?
もちろん大丈夫なわけはない(笑)。みんなの爆笑や呆れ顔に耐えながら、オバチャンのひとりにヘルプを要請。
火起こしって、すごい才能だと思うよと言うと、これまた大爆笑。
スー、あんたにゃ炉にも男にも火をつけるのは無理だわねと誰かが言って、これまた妙に納得(爆)。そうしているうちに火が燃え上がって、次々と放り込まれる空になったビール箱9ダース分。
それから子供たちを総動員して空になった皿やコップを回収し、まわり中のゴミを集めて燃えるものは燃やし、ビールの空き缶は希望者で分け合って(現在アルミの空き缶は1缶3セントで買い上げられ、フィリピンに送ってリサイクルされている)、飲み残した冷えたビールは
チョメが嬉しそうに分配している。
気になっていた
わたしの手作りハイビスカス・ティは、9リットル+氷で12リットルの容器が満杯状態だったのに、ほとんど空になっていた。あとで
G嬢に聞くと、若い女子らやG嬢弟などは、
何これ~、甘くない、クスリみたい…と言う者が多かったそうだが、モノが何かを気にしない小さな子供たちは、隣に置かれた氷水よりもハイビスカス・ティを好んでいたようだとのこと。ほうら、小さい子供は身体がほんとうに欲するものに正直でしょ^^
やがて燃えるような西日が海に沈むころ、来たときと同じように、それぞれの家族がそれぞれの車に分かれて家路に向かった。
わたしはオクサンを実家に迎えに行く
タマちゃんから子供4人を無事に家まで送り届ける大役を仰せつかり、はりきって安全運転を励行し
えっビール…?何?、子供たちがあまり歩かなくて済むようにと薄暗い彼の家の大きな敷地の中まで車を入れたとたん、見事にヌカルミにはまってしまった。後で家に帰り着いた
タマちゃんとオクサンは、全員泥だらけになっている子供たちを見て、さぞかしびっくりしたことだろう(笑)。
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