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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ハイビスカス・ティー

明日は弊社の盛大な忘年ピクニック!6~7家族の大人と子供総勢30人以上と飛び入り(?)が、ヤップのとあるビーチに行ってBBQすることになっている。わたしの役目は主食とサラダとサカナ以外の食料確保、つまりローカル・ポーク27キロ、冷えたビール(10ダース!)、子供用のデザートのケーキと飲み物の用意だ。

ハイビスカス・ティー_a0043520_0531388.jpgヤップのパーティでは、子供やビールを飲まない人用の飲み物はクール・エイドというアメリカ製の人口着色料と砂糖がゴテゴテの粉末ジュースの素で作った飲み物か、これまた甘~い缶入り飲料を用意するのが普通だ。でも今回はそれを止めて、ハイビスカスの仲間のオオハマボウHibiscus tiliaceus)で、ローカル風の健康飲料を作ることにした。

ハイビスカス・ティー_a0043520_0534885.jpgまずは直径8センチくらいの枝を取ってきて、皮を剥く。オオハマボウ(ヤップ語ではガル、沖縄ではユウナと呼ばれる)の木は柔らかく、その繊維は女の腰みのや男のフンドシの飾りや紐の材料になるくらいだから、小さなナイフで簡単に表皮を剥きとることができる。

ハイビスカス・ティー_a0043520_0543011.jpg次の作業は、表皮の下の厚さ数ミリ部分(大昔に理科で習ったような記憶があるが、名前が出てきません)を削っていく。これも小さなナイフで作業OK。なんだか漢方薬を作っているような雰囲気になってきた(笑)。実際にハイビスカスの薬効成分はほてった身体の熱を冷ますというから、炎天下のビーチで遊ぶ子供には最適かもしれない。

ハイビスカス・ティー_a0043520_0551137.jpgさて次はそれを煎じるわけだが、日頃缶入り飲料やクール・エイドの甘い飲み物に慣れてしまったヤップの子供たちは、色のついた水が甘くないと飲んでくれない。かといって諸悪の根源・白砂糖は絶対に買いたくないし使いたくないし...

というわたしの思いから、ニホンでいうところの三温糖くらいの、ヤップで手に入る一番黒に近い砂糖(笑)を使うことにした。値段は白砂糖の3倍もする!

ハイビスカス・ティー_a0043520_0554551.jpg約9リットルの水で煎じたオオハマボウに約300グラムの三温糖を加えて出来上がったのが←これ。なかなか美味しい飲み物になった。

さて、あとは子供たちに受け入れられるかどうかだが、うちのスタッフの子供たちはみんな素朴に甘やかされずに育っているから、たぶん大丈夫だろう。これが嫌な子は水を飲めっていうことになっているし(笑)。ヤップのこういう集まりでは、子供は放っておいて勝手に遊ばせておくもの、主役は大人なんだからっ!(そのために、わざわざ遠くのビーチまで行って、年齢の異なる大勢の子供を放し飼いできる場所にしたのだ)



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by suyap | 2007-12-29 23:46 | ヤップの伝統食
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