原油価格の高騰のせいで、島のガソリン代も電気代もベラボーな値上がりを続けている。そのせいか今年のクリスマス・イルミネーションは去年よりももっと地味というか、何にもしないところが増えた。
マンタもそれだからというわけじゃないだろうが(笑)、なんとなく地味な登場のしかたをしている。貿易風が強まったので、マンタ・ダイブはどこのサービスも
ミル・チャネルで潜っているが、かつてのようにクリーニング・ステーションでじっと待っていれば
マンタがやってくるということが少なくなった。それでもラッキーなゲストは
マンタのほうから超接近してきてくれる。
すぐ目の前を超低空(じゃなくて超低水?)で通り過ぎた
マンタに見とれるゲスト... ガイドとしては、ほっとする一瞬でもある。とくに小潮まわりで透明度が低いきょうのような日には、
マンタがちらっと出てきてくれただけでも「やれやれ」と思う。このダイブで確認できた
マンタは4個体。2匹連れ立ったり別々だったりしながら、65分の潜水時間中、なんだかんだと行く先々で出てきてくれた。
1ダイブだけで
マンタに満腹したゲストのリクエストは、静かでもっと透明度の良いところ。ハイハイ、そのようなときのために
ナマコ・ヘブンはあるのです(笑)。
ここは風表の東側にあるにもかかわらず、水路の形や風がリーフの浅いところを渡ってくるせいで、ボートもほとんど揺れず透明度もそこそこ良い場合が多い。流れもほとんどかからないので、リラックス・ダイビングには最適だ。それに、ときおり、とんでもないモノが出現することがあるのだ。
きょうの大きなものとしては、遠くを泳ぎすぎた
タイマイ(ベッコウになるカメさんです)がヒットだったが、このところ急に家族を増やしている
ゴシキエビの家にも表敬訪問しておいた。先日のナイト・ダイビングのとき数えたら、この穴になんと5匹も入っていたのだ!
ゴシキエビを見るたびに、今は亡きK老人の言葉を思い出す。
エビを捕るときにはね、エビの家を壊さないようにしなければいけません。家を壊してしまうと、もうエビは帰ってこない。今の若い者は家を壊すから、エビが少なくなったのです。
ヤップ人にとってエビ・カニはご馳走でもなんでもないから、自分らが食べるためにわざわざエビを捕るようなことはしない。しかし観光客用としてレストランがエビを買い上げてくれるようになり、また触覚も完全にそろったエビのほうが高く売れるので、エビの家(サンゴ)を壊してまで捕獲する者が出てきたことを言っているのだ。
どこかの島でロブスターを食べる機会があったら、そのエビがどうやって捕られてテーブルまで運ばれてきたかということにも思いを馳せると、またひとつ面白い旅の話題になるかもしれない。
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もし、世界貿易センターに激突したのは民間航空機ではなかったら?世界貿易センターが爆破解体されていたら?ペンタゴンにボーイング757型機は激突していなかったら?93便が撃ち落とされていたら?
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