11月からずっと、近くで熱低が何個も発生してグズついたお天気が続いていたが、やっと「貿易風のシーズン」らしいお天気になってきた。今週は早朝ダイビングの潮まわりなので、まだ暗いうちに出勤して日の出とともに出航だ。ヤップは経度的には日本の西伊豆と同じ位置にあるのに、日本より1時間はやいので、冬場の日の出は7時前になる。
最近は、名物(?)の
マンタもまあまあな感じで登場しているが、長いこと続いた雨と外洋の波の高さ、それにおそらく陸上の開発のせいで、潮間差が1.2mもあるのに、透明度はすっきりしない。
ミル・チャネルでは、この日(12月11日)も満潮2時間前に潮が変わってしまった。
それでも早起きは三文の得!
マンタ・リッジの近くで、目の前をちょっと変わったアジ系が横切った。
カスミアジ(
Caranx melampygus、英名:Bluefin Trevally)にしては特徴のブルーに黄色の斑点がないし、
ロウニンアジ(
Caranx ignobilis、英名:Giant Trevally)にしては、目がちっこすぎるが...と思いながら流しでシャッターを切ると、なんとまあ、
オニヒラアジ(
Caranx papuensis、英名:Brassy Trevally)くんではないか!?ヤップでは前者2種に比べると、ダイバーが目にする機会は少ないかもしれない。
まあ今回もボケボケの写真ばかりで申し訳ないけど...
おなじみの
キイロサンゴハゼ(
Gobiodon okinawae、英名:Yellow Coralgoby)くんがゴキゲンで朝日を浴びていた。いつものようにサンゴの中にすぐ隠れないで、広い範囲をちょんちょんと活発に動き回る。まあ、トンデモオバサン(わたし)の闖入に、本人(本魚)たちとしてはけっこうナーバスになっていたんだろうけど。ゴメンな...
濁ってきた
ミル・チャネルはきっぱりとあきらめて、2ダイブ目は
バーティーゴで潜った。やはり外洋はかなりうねりっており、そのうねりと風に騙されて流れの方向を誤ってドボン(お客さん、ゴメンナサ~イ)。エッサホッサとブイの下に泳ぎ着くあいだも、あれっ、きょうはやけに魚影が薄いなあ...
結局、ここの名物(?)である
サメたちは、
グレイ・リーフシャーク1匹と
ブラックチップ・リーフシャーク数匹が登場したのみに終わったが、小さいサカナはいつもどおりたくさんで、とくにこの
クギベラのオス(
Gomphosus varius、英名:Bird Wrasse)は、わたしが引いているロープのまわりに、追っても追ってもまとわりついてきた。
クギベラよ、おまえもかっ!
実はここでときどきサメの餌付けをしているサービスがあり、蒔かれた餌のおこぼれを頂戴することに味をしめた小さなサカナは、ボートのエンジンの音を聞くだけでサメよりも先に寄ってくるようになった。今後はこのようなサカナたちのメタボ症候群が心配される(のだ笑)。ちなみに
クギベラのメスの体色は黒白赤系で、グリーン系のオスとはえらく異なる。バード・ラス(トリベラ)という英名も、このサカナの特徴をよく現していると思う。
あまりにも馴れ馴れしいサカナたちを見ていると、シマハギ(Acanthurus triostegus、英名:Convict surgeonfish)の大群が横切った。彼らは藻食なので、ニンゲンに餌付けされることはない。群れは平たくなったり縦に立ち上ったり形を変えながら、せっせと岩についた藻類を食みながら通り過ぎていった。この写真に写っているだけでも、ざっと200匹以上はいんじゃないかな?えっ、こんなに小さなボケボケ写真じゃ数えられないって?
失礼しました^^
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