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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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コスラエのみかん

※ご心配おかけしたパソコンの火災は、幸いマザー・ボードもハード・ディスクも損傷から免れ、オーディオ・ケーブル類などをメロメロに焼いた程度ですみました。モデムもカードを抜いて差しなおすことで認識するようになりました。パソコンの中にまでクモの巣づくり(ヤモリの卵はさすがに箱の下の隙間でしたが)を許してしまった仕事部屋のワイルドさを心より反省して、ただいま大掃除を開始しました...が、今度はいつになったら片づき終わるのやら、以前より雑然となった部屋で呆然としています。

コスラエのみかん_a0043520_6455711.jpgあるホテルのフロントに用事があって行ったら、係りの女性がなにやらもぞもぞと取り出してきた。あっタンジェリンだ!
スーにも少しあげるわね。
コスラエからきたゲストがヤップの親戚にって持ってきたんだけど、たくさんあるからっておすそ分けしてくれたのよ。
オイオイオ~イ、それって、ちゃんと植物検疫を通したのお?(笑)
さあ、どうだかね~、
だから早くたべたほうが良いと思うよ。
・・・・・
だけど、調べたらコスラエでは空港でも売ってるらしいから、たぶん病害虫の心配はないんだろう、たぶん...

コスラエのみかん_a0043520_6463237.jpgミクロネシア連邦のいちばん東の端にあるコスラエ州(ヤップ州は西の端)は、このタンジェリン・オレンジ(ウンシュウミカンの仲間、Citrus reticulata)の産地として有名だ。皮がむきやすくて、中身はとても甘~い。

ところで、ウィキペディアのマンダリンにはこうある:
マンダリンの原産地はインドのアッサム地方で、これが交雑などで変化しながら世界各地に伝播したものと考えられている。中国経由で日本に伝わったものからウンシュウミカン、一方中東を経て地中海沿岸に伝わったものから地中海マンダリンやクレメンティン、さらにモロッコからフロリダに伝わったものからダンシータンジェリンといった栽培種が発生している。タンジェリンはマンダリンよりも実が大きく味は薄いが、香りが強い。

マンダリンとタンジェリン(Tangerins)は植物学上は同一分類のCitrus Reticulata種に属し、成熟した果実の果皮の色が黄色~橙色のものをマンダリン、橙色~赤色のものをタンジェリンと呼ぶ。
へえ~、それじゃコスラエの「みかん」は、「モロッコからフロリダに伝わったもの」が、アメリカの宣教師によってもたらされたんだろうか?ヤップよりずっと東のハワイに近いコスラエでは、19世紀からアメリカの捕鯨船が多く立ち寄り、あらゆる病気も撒き散らして人口が激減(一説では300人にまで減少)した。その後、やはりアメリカ系のプロテスタント・ミッションが入ってきて布教に努めた結果、いまでは日曜日にはあらゆる仕事もレストランもツアー会社も「お休み」して教会に行く「安息日」となっている。

でも皮は橙色や赤っぽくないな~、実も小さいし...
わたし的には、野生っぽいウンシュウミカンといったほうがぴったりするんだけど。

このタイプのみかんはヤップにもあるが、とても数が少なく珍重される。ヤップでもこれから各種オレンジのシーズンだが、今年はなんとなく数が少ないような気もしている。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2007-11-15 23:44 | ヤップな日々
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