[ダイビング]エビ床

10月もあとわずか、ヤップでは貿易風の第一陣ともいえる北東風が吹き始めた。この風はまだこれから弱まったり、風向きが変わったりを繰り返しながら、12月に入ると本格的な貿易風シーズンに入るだろう。水温はいまのところ28～29度のやや高止まり、ハマサンゴ類の白化も広がらず収まらずといったところ。

風が北東に安定してくると、ダイビングは（とくにマンタねらいのダイビングは）ミル・チャネルがおもしろくなる。きょうも早速2匹のマンタにしっかり遊んでもらって、ゲストに喜んでいただけた。

マンタさえ登場してくれれば、その後のガイドは気が楽だ（笑）。ルンルン気分でとっておきの見どころをあちこち丹念にまわる。

ややっ！
わたしのそんなとっておきのひとつで、サザナミトサカハギ（♂）がなにやら恍惚の表情をしていた。はっは～ん、気持ち良いのねん！






サザナミトサカハギ君をうっとりさせていたのは、センジュイソギンチャクの中にハナビラクマノミと一緒に暮らすこの娘（？）、アカホシカクレエビ（Periclimenes holthuisi）（ヘボな写真でスミマセン）

わたしたちが近づくと、さすがに恍惚のサザナミトサカハギも正気を取り戻し、「チッ」という顔で泳ぎ去った。そのあと、そおっと手をアカホシカクレエビに近づけると、彼女はその手に乗ってきた。マンタやサカナの身体を掃除する床屋さんはいろいろいるが、こんな小さな（体調2センチくらい）エビも、ちゃんとお仕事しているわけだ。このイソギンチャクには現在2匹のアカホシカクレエビがついていて、2人で仲良く（？）営業中だ。

海の中で、サカナがエラや口を開いて恍惚の表情をしていたら、たいていは床屋の真っ最中。そうっと近づいて静かに観察すると、いろいろなサカナの生態を観察できるかも。


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もし、世界貿易センターに激突したのは民間航空機ではなかったら？世界貿易センターが爆破解体されていたら？ペンタゴンにボーイング757型機は激突していなかったら？93便が撃ち落とされていたら？

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