植草さんのえん罪起訴＆「教科書検定意見」について

10月も半ばをむかえてヤップは穏やかな天候が続き、風が弱いため朝夕を中心にスコールが何度もやってきます。右の写真はグンバイアサガオ、名前の由来は葉の形が相撲の行司が持っている「軍配」に似てることからだそうです。

わたしのブログをみて「政治的な発言はどうも...」という感想を言われる人もいますが、政治的な発言を避ける態度も、立派な政治的発言（あるいは政治的態度）ですよと、わたしは思ってます。いまの世の中に生きる者ひとりひとりが、明日の社会や環境をつくっていくのです。自分で考えることをサボってわからないと逃げることによって、いったい誰が得をし、誰が傷つくのか、すくなくとも災いが自分に降りかかるまえに、どうか立ち止まって考えてみてください。

あすからあさってにかけて、大事な2つのことが東京で予定されています。

ひとつは、「東京都迷惑防止条例違反」というえん罪で逮捕され、132日間も不当に拘留された植草一秀さんの裁判の判決が、10月16日に東京地裁で言いわたされる予定です。もちろん、植草さんは一貫して無罪を主張されていますし、わたしも断固それを支持しています。いまだにダメ・メディアに騙されて植草さんはクロだと思っておられるなら、こちらの記事を読んでみてください：

〇植草事件の真相
http://uekusajiken.ganriki.net/#
〇「女性セブンの記事はデタラメ」植草一秀さんと梓沢和幸弁護士の話を聞く
http://www.news.janjan.jp/living/0710/0710083639/1.php
〇植草事件はでっち上げだ
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2007/10/post_cafe.html
〇植草事件はでっち上げだ（２）
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2007/10/2_cab5.html
〇今、絶対に言わねばならないことを言う！！
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2007/10/post_1352.html
〇以下livedoorニュース記事：
植草一秀元教授に聞く 痴漢えん罪事件と権力の闇（1）
植草一秀元教授に聞く 痴漢えん罪事件と権力の闇（2）
植草一秀元教授に聞く 痴漢えん罪事件と権力の闇（3）
植草一秀元教授に聞く 痴漢えん罪事件と権力の闇（4）
植草一秀元教授に聞く 痴漢えん罪事件と権力の闇（5）
植草一秀元教授に聞く 痴漢えん罪事件と権力の闇（6）
植草一秀元教授に聞く 痴漢えん罪事件と権力の闇（7）
「植草一秀教授は無実だ」、検察が矛盾とわたしは見る

植草さんの逮捕、長期拘留＆えん罪起訴は、りそな銀行をめぐるインサイダー疑惑などの発覚を恐れたコイズミ政権による国策逮捕によるものであることは明らかです。しかし状況証拠だけでそれを主張するよりも、ともかく起訴事実が無効であることを証明するのが先決として、植草さんと弁護側はあえて「誤認逮捕」であったという主張をとっているようです。それでも国を挙げての盛大なマスコミ操作が依然として続いており、裁判の結果は予断を許しません。

もうひとつの大事なお知らせは、ヘンリー・オーツさんからいただきました。

〇上京して来る沖縄の人達と連帯して国会に集まろう！
http://henrryd6.blog24.fc2.com/blog-entry-310.html

文部科学省が2007年3月30日に公表した高校の地理歴史・公民の教科書検定で、なぜか沖縄戦集団自決「強制」記述に修正を求める意見が初めてつきました。その結果、各社の日本史の教科書から、集団自決に関して「日本軍に強いられた」という表現が消え、「集団自決に追い込まれた」などと変更されました。それに対して沖縄では、政府・文科省に教科書検定意見の即時撤回を求める声が高まり、9月29日の県民大会には11万6千人が結集しました。それはなぜでしょうか？

沖縄戦については、東海大学・鳥飼行博研究室の

〇沖縄戦での住民集団死・集団自決と捕虜処刑
http://www.geocities.jp/torikai007/1945/kerama.html

が膨大な資料を提示しています。そこにはいろいろな意見や資料が取り混ぜて載っているので、部分的に拾い読みするのではなく、全体をしっかり読みとおすことをお薦めします。

多くのブログも沖縄の集団自決について取り上げています。最近の記事からその一部を紹介します：

美しい壺日記：
〇渡嘉敷島の集団自決における赤松元戦隊長の認識と態度
http://dj19.blog86.fc2.com/blog-entry-146.html
〇渡嘉敷島の集団自決における赤松元戦隊長の認識と態度（２）
http://dj19.blog86.fc2.com/blog-entry-148.html
フォトジャーナリスト森住卓のブログ：
〇「集団自決(集団強制死）」
http://mphoto.sblo.jp/article/5785484.html

そして、

なごなぐ雑記：
〇集団自決歴史教科書問題：審議会委員が文科省調査官の介入を証言
http://miyagi.no-blog.jp/nago/2007/10/post_564e.html
SIMANTO BBS：
〇沖縄「軍の強制」削除は、文科省の“自作自演”だった！
http://simanto114.blog116.fc2.com/blog-entry-77.html

これらの記事は、「沖縄の住民自決、軍の強制」削除は、政府の介入＝文科省の“自作自演”という、驚くべき実態を、すっきり説明してくれます。

ちょっと話は飛びますが、天木直人さんのブログを読んでいてある箇所にハッとしました：

在日米軍の無法―今度は青森だ
http://www.amakiblog.com/archives/2007/10/12/

　この一連のやり取りで何がわかったか。それは、米国の不当な要求は、筋を通せば断れるということだ。むしろ、ゴリ押しをするのは外務省の下っ端役人である。米国の機嫌をとろうとする官僚なのだ。国民に無理な要求を飲ませようとするのは、公僕であるはずの官僚なのだ。本当に重要なら外務大臣が知事に直接要請すべきだ。そうすれば嫌でも国民の前に明らかにされる。その不当さが暴露される。それは出来ない。その程度の要求なのだ。（太線suyap）

この件は外務省のことですが、同じことが文部科学省の（言葉は悪いですが）下っ端役人にもいえるでしょう。権力を握るものがそこら辺（下っ端）をコマとしてうまく使って思い通りに事を運ぼうとしていることに、もっと注目したほうがいいでしょう。逆に言えば、彼らはそこらへんでゴチョゴチョ、ウヤムヤにいじるしか手がないわけで、きっぱり筋のとおった正当な要求を大勢で示せば、そうそう変なことはできないだろう－ということでもありますね。

政府にこれ以上「変なこと」をさせないために、国民のきっぱりした意思表示と行動が、いまはとても大切だと思います。



以下はヘンリー・オーツさん経由の大地実さんからのメッセージです：

大地実です。

権力の中に巣くう悪党らの策謀による沖縄戦における「集団自決」改ざん問題は、保革を問わず平和を愛する沖縄県民の９．２９の怒りの大集会を呼び起こしました。

１億２千万人いればいろいろな人が知らせてくれます。

沖縄からの大行動団が10月15～16日、東京に来ます。その支援の行動も活発になっています。沖縄の怒りと共に！連帯緊急行動の要請

主題の件に関して、いろいろなところからメールが入ってきています。下記もそのひとつです。

平和を愛するならば、小異を乗り越え広く連帯・団結をして、自公連立政権をぶっ潰そう！騙されて　命落とすな！　自公を落とせ！権力の中に巣くう悪党らによるやらせテロの策謀に警戒を！どんどん転送してより多くの人に知らせてください。

記

緊急行動の要請

国会闘争速報です。緊急の行動を要請します。沖縄県民大会12万人のほとばしる怒りの声を受けて、10月15～16日、沖縄から高教組・沖教組、自治労を先頭に大行動団が上京します。この沖縄上京団とともに、政府・文科省に教科書検定意見の即時撤回を求める緊急行動に立ち上がりましょう。

９・29に沖縄現地と連帯して東京・池袋での集会・デモを打ち抜いたワーカーズアクションや、百万人署名運動などの団体から、沖縄代表団（第一次）の到着に合わせて次の行動に立つことが呼びかけられています。

●10月15日（月）
東京駅での大街宣　16時結集　東京駅丸の内南口
文科省への要請行動に合流　（沖縄上京団第一陣の到着予定は、16時30分　文科省前です）
教科書検定意見撤回総決起集会　18時30分　星陵会館　（東京沖縄県人会と沖縄戦首都圏の会が主催する集会です。そこに参加・合流します）
●10月16日（火）
国会行動　12時　国会議員会館前に結集

なお、上京団の行動方針に未定の部分があるので、その方針形成に合わせて現場で随時、行動予定を変更する場合もありま
す。
一人でも多くの参加を呼びかけます。できればメッセージボード、横断幕などをもってご参加下さい。建築移転中の文科省の所在地は現在、千代田区丸の内２－５－１（東京駅丸の内南口を出て、丸ビルの隣・東京中央郵便局の先）です。

また、動労千葉、関西生コン、全国金属機械港合同の闘う三労組が呼びかける11・４集会は、労働者階級による戦争・改憲阻止の総決起集会として、沖縄の12万人決起と同じ闘いを今度は本土＝首都東京において実現するものです。今回の沖縄上京団との連帯行動を全力でやりぬき、11月４日、日比谷野音に１万人の大結集を実現しましょう。

　最後までお読みいただき、ありがとうございました！
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