ヤップ州の離島連絡船の出航が、ひと月近く遅れている。
今年の2月28日、
駐ミクロネシア連邦中国大使まで出席して華々しくデビューした新造連絡船のハピルモホル(Hapil Mohol)は、その後2度ほどヤップ州の東端まで航海してダウン。なんでもジェネレーター(発電機)が壊れちゃったとか。この船はオープン・デッキのスペースが狭くてキャビンがメインだが、船室内はエアコンがないと蒸し風呂になるし...。それよりも何よりも、電気系統がストップしたらやっぱり航海は無理だろう。直そうにもパーツを中国から取り寄せるルートが定まっていないとかで、いまだに修理のめどは立っていない模様。
そこで、3月いっぱいで
現役から引退したマイクロ・スピリット(Micro Spirit)に再びお声がかかったのだが、3ヶ月も岸壁に置いておかれたあと、7月中に
ングルーと
ユリシーへチャーター航海に出て、エンジンに調子の悪いところが見つかった。それでもマイクロ・スピリットは日本製だから、パーツはすぐ届いて直したんだけど、なかなかバシッとはいかないみたいで、8月13日が20日になり30日になり9月3日になり7日になり8日になり、その8日の朝になって急に12日になったのだそうだ。当日朝の変更を知らなかったわたしは、離島に帰る友人を見送ろうと桟橋まで行ってしまったよ。
(写真は手前がハピルモホルで、奥の黒いのがマイクロ・スピリット)
毎年6月に入って学校が休みになると、幼稚園から高校まで離島の学校の先生たちは、ヤップの教育省で行われるワークショップに出るため、大勢の家族を引き連れてヤップにやってくる。先生たちには出張費が出るし、家族はヤップでバケーションできるけど、彼らを受け入れる親戚縁者は大変だ。この時期の離島出身者の家はどこも所狭しと人であふれかえり、ヤップで働いている者たちは、島から出てきた親戚一同を、借金してでも食わせなければならないので、ほんとうに大変そう。それが今年はいまだに続いているわけで、それにまた、先生たちがみんなヤップにいるということは、
離島の学校ではまだ新学年が始められないのだ!
それでも、こんなことでは誰もあわてないし、あせらない。
学校の始まりが遅れたぶんは、いつでもスケジュール調整できるし...
さすがに軽飛行機が飛んでいる
ユリシーと
ファイスの先生たちは、みんな飛んで帰ったみたいだけど、それから先の島々へは、もう2ヶ月も連絡船が途絶えている。それでも、こんなことはヤップの離島ではよくあることだから、誰もあわてないし、あせらない。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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