台風4号以来不安定だった天候がやっと安定してきた。きょうは島を囲む海はどこも静かで、南西側のダイブ・サイトへもボートは快適な走りだった。
島のリーフの南端を西にかわしてすぐの
ヤップ・カバーンズから、西側を北に2キロくらい行った
マジック・キングダムあたりまでが、現在のヤップでサンゴの状態がいちばん良い場所だ。島の東側を全面的に食い尽くしたオニヒトデは、まだまったく目につかないか、いてもダイビング中に1匹とか、そんな感じを保っている。写真はマジック・キングダムのテーブル状ミドリイシ。一面に広がるテーブルサンゴの間から、いろんな種類のサンゴも顔を出している。
そんな場所ではサカナもシアワセそうで、エントリーして間もなく、
オニカマス(バラクーダ)の群れに囲まれたり、5匹の
マダラトビエイが飛び回ったりしてくれて、根のまわりでは、定番の
ギンガメアジと
ホソカマスの大群が待っててくれた。
というわけで、とってもハッピー・ダイビングだったのだけど、ここでも部分的にサンゴが白くなってる箇所が目についた。そこで、こういう小さなこともちゃんと記録しておくと、将来オニヒトデが大発生したときに役に立つかもしれないと思い、写真を撮っておいた。
幸い、60分の潜水時間中、オニヒトデはまったく見なかったけど、左上の写真のように、いかにもオニヒトデが「食いさし」で移動したような感じで白くなっているものが、サンゴ全体の1~2%くらい見られた。それに、「食いさし」は同じ場所に密集しておらず、10メートル以上離れた場所に次の「食いさし」が見られる-というふうだった。
どんな環境にも多少のオニヒトデはいるし、そうやってサンゴ礁が成長の早いサンゴだらけにならないように調節をしているのだという。だから、オニヒトデの人口(ヒトデ口?)とサンゴのそれのバランスが取れていれば、まったく問題はない。まわりに食べきれないくらいのサンゴがあるから、オニヒトデも少しかじっては遠くに移動するという贅沢な食べ方をして、昼間はゆっくりサンゴの陰でねていられるのかもしれない。現在の状態が、そうであることを祈る。
いっぽう、ヤップ・カバーンズでは、水深21mでアナサンゴに覆いかぶさって食事中のオニヒトデを1匹だけ見かけた。そこで、全腕の付け根と内臓をブスブスと突き刺して破壊したところ、体を仰向けに開いて伸びてしまい、すぐにゴマモンガラが寄ってきて、飛び出してきた内臓を食べはじめた。オニヒトデが大発生しているところでは、彼らはこんなに「柔」ではなく、刺しても刺してもしぶとく体を丸めて生き延びようとする。もっとも、このオニヒトデも後には体を元に戻していたから、ほんとうに絶命したという確証はない。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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