マリーナ桟橋の下に、落としものを捜しに潜った。
どうせ水に入るならとカメラも携行、ここはわたしにとっては最高の
あんだぁうぉーたー・わんだぁわーるどだから、一度潜るとちょっとやそっとじゃ上がってこれません(笑)。干潮時と好天のおかげで水温は30度もあり、いくら潜っても寒くならないので、ルンルンと1時間半も遊んでしまった^^
その原因のひとつが、この
ホシゾラハゼ(
Cryptocentrus sp. 英名:Light-banded shrimp goby)。
マリーナ桟橋の下には3年前のスーパー台風Sudalで流れてきたヤシの木が横たわっているが、今ではそれがちょうど良い具合に朽ちてきて、いろいろな生物に棲家を提供している。そのすぐそばに、この
ホシゾラハゼはいた。体長は10センチくらいにも見える特大サイズで、名前の由来のボディに散らばる星模様は水中ではあまり目立たないけど、光があたるとコバルト色に輝く。尻尾もこんなにきれいなブルーが出るんだね。
それにしても臆病なやつで、初めのうちは1mくらい離れていても目を向けるとすぐ巣穴に飛び込んでいた。しばらく他のものを見ている振りをしながら出てくるのを待ち、徐々に距離を縮めていく-という作業を繰り返しながら粘ること約30分、やっとカメラを40cmまで近づけることにお許しをいただいた。
緊張すると、ちょっと海底から浮き上がって第1、第2背鰭をブルブルブルンと小刻みに振動させる。一緒に住むテッポウエビに、「いま出てくるな」と信号を発しているのかもしれない。長い間お邪魔して、ごめんね
ホシゾラハゼ&
テッポウエビ。
巣穴に逃げ込んだ
ホシゾラハゼがふたたび出てくるまでお相手をしてくれたのが、この
オシャレカクレエビの姉妹(?)。
ヤシの木に開いた穴にカイメンやホヤがつき、このエビたちもそこを拠点にしているようだ。木の穴が深くて快適だからか、他所で見る
オシャレカクレエビよりも性格がおっとりしているようだった。
ふと目をあげると、
ヘコアユ(Aeoliscus strigatus, 英名:Srimpfish)の群れが近づいてきていた。
彼らはマリーナ近辺の浅い海中に住んでいるのだけど、なかなか近くに寄れないし良い写真が撮れない。しかも透明度は6m、水中は細かいシルトまじりでフラッシュを使うとハレーションを起こす。ええい、ままよっ、と適当にバシャバシャ撮った数枚のひとつがこの写真。ボケボケだけど何とか雰囲気は出てるかな?
ヘコアユは、速く移動するとき以外はいつも頭を下に逆立ちして泳いでいる。こうしてサンゴや石の間に吻を突っ込んで動物プランクトンを捕食しているのだ。
ちなみに、浮力調整のスキルが未熟なため、浮き上がることを恐れて(無意識のうちに)いつも頭を下にして泳いでいるダイバーのことを、ガイドやインストラクターはヘコアユと呼ぶことがある。水中でダイバーがヘコアユ体勢になっても良いことは何もない。思い当たる人は、まず適正なウエイト量、BCの給排気のタイミング、呼吸のトリミングをばっちり練習して、頭部がやや上がった前傾姿勢を保てるようになりましょうね^^
ヘコアユの群れの下に写っている
マンジュウヒトデをひっくり返してみると、ヤップ名物(?)の背中の白くない
ヒトデヤドリエビがいた。
沖縄は
座間味の小野にぃにぃのブログで純正ヒトデヤドリエビのお顔を拝見したばかりだったので、なんとかそれに近い写真にしようとしたけど、所詮ムリっぽ。カメラ(カシオEX-Z40)のせいじゃ~(笑)。
ふと
スギノキミドリイシのガレ場の隙間をのぞくと、おお~~!
オイランヨウジ(
Doryrhamphus dactyliophorus, 英名:Banded pipefish)、この子も撮りにくいんだよねー。サンゴの間にカメラだけ突っ込んで、あてずっぽうでパチリ。
ヨウジウオの仲間は、メスがオスの腹にある育児嚢に卵を産みつけるので有名だけど、
オイランヨウジのオスには育児嚢がなく、卵はゼラチン状の物質で覆われたままオスの腹にくっついているのだそうだ。ヨウジウオのお父さんはたいへんだなあ。
緑のつぶつぶ海藻
センナリヅタに覆われた海底を何気なく見ていると、何かが動いた。おお、
マンジュウイシモチのベイビー!センナリヅタのつぶつぶは、大きくても直径5mm程度だから、このベイビーの体長もそれくらい。
動物は小さいほど可愛いというのは、ニンゲンから
マンジュウイシモチにいたるまで当てはまる真実だと思うけど、よくもまあ、こんなサイズで天敵だらけの海の中を生きているもんだなあ、と感心しながらしばらく見とれてた。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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