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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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またオオオカガニの季節がやってきた

a0043520_21354943.jpgことしも、4月はじめの満月の夜あたりから、オオオカガニが産卵に出てくるようになった。以下は去年のエントリー:
オオオカガニな日々
オオオカガニ・産卵への道
「スー、カニをとりにおいで」
知り合いのオバサンから電話がかかってきたのは、先週の満月の翌日。内心、「うへっ」と思ったけど、ありがたく頂戴にあがることにした。このカニはわたしの好物のひとつだけど、カニの季節になると、「もってけ」といって持たされる量がハンパじゃないのだ。案の定、今回も、25キロ入り米袋に一杯のカニが待っていた。50匹以上は入っていただろう。

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まず洗って...と、桟橋で水を張ったバケツの中にぶちまけたのが大間違いだった。袋の口をしっかり閉ざされて身動きできなかったカニが一斉に動き出し、10匹以上は海の中にドボン、わたしは無様な格好でカニを追いかけて右往左往(笑)。

写真は、やっと回収したカニさんをアイスチェスト(アイスボックス)の中に入れ、BBQ用の網でおおったところ。彼らの、恨めしそうで挑戦的な眼に、ドキリ。

それから一部を茹でて、ゲストにも味わってもらったりしたが、一度にそんなにたくさん食べられるものではないし、今の季節は家のまわりにたくさんいるから、ヤップ人はみんな食べ飽きている。かといって自宅につれて行くのもおっくうで、なんとなく店に置いたまま2日が経ってしまった。

そして今日、店の扉を開けた途端、何か様子が変なのにたじろいだ。床の上にプラスティックの漏斗やら空の小箱やらが転がっているし、誰もいないはずなのに、そこかしこから「何かの気配」がするではないか!

「さては」

a0043520_21491543.jpg慌ててカニさんのところに行ってみると、アイスチェストに残っていたのは、たったの数匹で、ナナナント、15キロ以上のダイビング用ウエイトを網に乗せていたにもかかわらず(いや、だからこそ)、写真のように網をはさみで押し広げて、20匹以上のカニが逃亡していた!(写真は、カニを再び回収した後のもの)

ご存知の方はご存知のとおり(笑)、うちの店は小さいうえに、ダイビング器材や備品が所狭しと置いてあるから、カニさんも隠れ場所には困らない。何がおきたか知らないが、1匹だけお腹を上にしてひっくり返って死んでいたけど、あとの逃げた連中を、カサコソと音がするのを頼りに、床に置いた備品をのけながら捜索するはめに(涙)。

きょうはツアーもなく日曜日なので、そうして1時間以上、ひとりでカニと格闘していると、オオオカガニたちの生に対するパワーというか、必至の抵抗に当てられて、「こういう苦しみを抱いた動物を食べても良いのだろうか?」と思うようになった。わたしがカニだったら、こうして捕まって何日も狭い部屋に押し込められ、やっと逃げ出せたと思ったのも束の間、また捕まってしまう-きっと身体の隅々まで、「怒り」と「憎しみ」と「無念」の因子がいきわたっていることだろう。

「だったら逃がしてやれば?」
とは思っても、貧乏性のゆえになかなか踏み切れず、十数匹を回収して家に持ち帰った。そして、こんなことを書きながらも、きっと数日のうちに、このカニたちはわたしの胃袋の中に収まっていくことになるだろう。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2007-05-06 21:32 | ヤップの自然・陸
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