きょうは、風向きや透明度のせいで普段あまり行かないサイトを潜ってみた。ここはコロニアに通じるウォネダイ水路の中なのだけど、深く落ち込んだ根あり浅い入り江あり、19世紀から水中に没した色々な船の残骸やドイツ時代に敷設された電信ケーブルの残骸もあったりして、透明度を別にすれば、なかなかオモシロイ場所なのだ。
それで、透明度はイマイチだったけど、1時間以上の長いダイビング中、タイマイ2匹、グレーリーフシャーク、ミナミイスズミの群れなど大きなものや、たくさんの内湾性の小物、それにシャイなネッタイミノカサゴが相手をしてくれた。
ところで、ここはちょっと前に書いた
サンゴを覆う海苔?が大発生したナマコヘブンから水路をはさんで反対側のやや内よりなので、前掲と同じような
海苔もたくさん見かけた。ただし、ここではサンゴを覆っているものはなく、水底をポツリ、ポツリと小さなコロニーで覆っていた。
ちょうど↑まで書いたところで、
前掲記事にコメントが入った。(Mさん、情報ありがとう!)
今晩は。今日、サンゴ関係の報告会に出てきたのですが、その中で出てきた「海藻状のシアノバクテリア」が大変良く似ています。
わたしも藍藻類じゃないかと思っていたのだけど、いままで「藍藻」で検索しても、あまり決定的な情報を得られなかった。ところが、Mさんのお陰で「シアノバクテリア」(藍藻のこと)で検索すると、ありましたー、バッチリの写真も!
ROOM210・厄介者写真館・シアノバクテリア
上記のサイトは水槽という環境について書かれたものだけど、それでも、いろいろ示唆に富む情報があった。シアノバクテリアの大発生には、
〇藻の種類が少なくなり生存競争のライバルが居なくなった事
〇植物プランクトンなので、窒素、光、リンが栄養源
〇鉄イオンが多いと大繁殖するらしい
(鉄イオンは添加剤の過剰供給や生物の死により血液などに含まれる鉄イオンが海水に放出される事により供給)
〇高水温で死んだプランクトンを核にして発生
などが影響するらしい。また、
ラン藻植物(シアノバクテリア)ラン藻は、普通の植物と同じように葉緑素をもつが、それらは葉緑体のなかに閉じ込められずに細胞中に拡散している。そして多くの種では、他の色素が葉緑素の緑色をかくしているため、青みがかったり、赤みがかったりして見える。
とのことなので、ときに茶色、蝦茶色、緑色、黒褐色と、さまざまな色が出現することも理解できた。
そして
先の記事では、
「この海藻の場合は、下のサンゴから排泄される気体が元だと思う。」なんて書いてしまったが、
藍藻(らんそう)はシアノバクテリア(藍色細菌)とも呼ばれる真正細菌の一種であり、光合成によって酸素を生み出すという特徴を持つ。(藍藻-Wikipedia)
そうなので、あの泡はこの藻類じたいから出た酸素の可能性のほうが高いだろう。
ところで、左のネズミ色のはどうだろう?きょう潜った場所では、わりとこの色が多かった。水底を被覆するというより、死んだサンゴの表面を覆っているのがほとんどで、シアノバクテリアの下にたまる泥状の物質は伴わないか非常に薄いので、もしかしたら別の藻類かもしれない。
それにしても、ヤップの海中にシアノバクテリアが大量発生する原因として心配なのは、高水温もさることながら、
鉄イオンの増加の可能性だ。陸上の各種モーターオイルや溶剤、野ざらしの廃車から流れ出る物質が、この藻の大発生を助けている可能性もあるだろう。上にも書いたとおり、この水路には鉄の構造物も多く沈んでいるので、もともと鉄イオン濃度は高いかもしれない。
しかし、このシアノバクテリアはウォネダイ水路だけでなく、ミル・チャネルやゴフヌー・チャネルでも見かけるので、発生の原因は水中だけではなさそうだ。ヤップの赤土には鉄分が多く含まれる。赤土の流入も大きく影響しているかもしれない。
最後に、泳ぐイソギンチャク?の写真も。口腔の直径1センチくらいのが、触手を懸命に動かして泳いでいた。こいつはどいつ?(笑)
(参考にした他の藍藻のサイト)
海からの創世
水槽植物一覧
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