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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ミズイリショウジョウガイの水は、どんな水?

ミズイリショウジョウガイの水は、どんな水?_a0043520_12553432.jpgまだダイビングを始めて間がないころ、わたしより経験のある人たちが色々な海の話をするのを聞いていて、ミズイリショウジョウガイの話題になった。ダイバーの中には、貝のコレクションを趣味にしている人もまだいた時代で、この舌を噛みそうに長い名前のついた貝のことを、「とっても綺麗な貝だ」と、ひとりの貝コレクターが語るのを聞いて、ぜひ海の中で見てみたいと思ったものだ。

それ以来、ミズイリショウジョウガイの名前だけは頭に焼きついたけれど、なかなか海中でお目にかかる機会は巡ってこなかった。この貝がいそうな環境で潜っても、あまり注意がいかなかったせいもある。いちおう図鑑で調べて、上のようなお姿であることだけは知っていたのに...

ところが、ヤップで潜るようになってすぐ、15センチから20センチもある泥を被った大きな貝が、口を閉じてあちこちの壁にくっついているのが気になった。実は、これがミズイリショウジョウガイだったのだ。学名はSpondylus varius、英語ではトゲトゲ牡蠣(Thorny oyster)と呼ばれる二枚貝。

ミズイリショウジョウガイの水は、どんな水?_a0043520_1256360.jpg右の写真は、ちょっと離れて撮ったから大きく口を開けているけど、とってもシャイな奴なので、ちょっとでも近づきすぎると瞬時に口を閉じる。フラッシュを使わなければ貝殻も泥色に見えるし、けっこう大きい貝なのに気づきにくい。それにしても、こんな地味な貝が、どうしてコレクターに珍重されるんだろうと、長いこと不思議に思っていたが、このサイトを見つけて納得。ページのずーっと下の方に、貝殻だけになったミズイリショウジョウガイのお姿があります。

貝の博物誌:2.貝殻の形の多様性

「貝殻を作るにはエネルギーが必要です」で始まるこのページには、そのほかにもいろいろオモシロイ貝情報が満載だ。省エネ生活をするために、ウミウシやアメフラシは貝殻をつくらなくなっちゃったらしいけど、他の生物に食べられちゃ困るから、わざと自分を不味くしてみたり、痴漢、じゃなかった捕食防止の発炎筒を持ってみたり(笑)、それぞれがいろんな工夫をしてるんだね。極めつきは、餌の海藻を変えることで、偏った色のサザエや2色に染め分けたサザエができちゃう、なんていうオドロキの情報まであった。←もっとも、専門的な記述をこの程度にしか理解できないわたしの小さな頭でろ過されたあとの表現なので、やっぱりここをご自分で読みにいってくださいませ>貝な方々(笑)。

それなのに、わたしがいちばん知りたかったことが書いてない。
ミズイリショウジョウガイは名前のとおり、「貝殻の中に水が入っている」ということは、どの図鑑にも書いてあるのに、この水が海水なのか純水H2Oなのか、あるいは香水なのか(笑)、入っているお水の種類を説明しているサイトや図鑑が見つからない。かといって、生きてる貝を取ってきて調べる気にはなれないし、これが目下のわたしの大問題なのだ。
↑ ↑
そんなのH2Oに決まってるじゃん、水とはH2Oのことダヨ
というコメントがすぐ来そうな気もします。
となると、問題なのはわたしのニホン語読解力の方だな...(爆)


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2007-02-09 14:38 | ヤップの自然・海
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