1月も後半になって、貿易風が本格的に吹き始めた。
去年の早いうちから言われていたエルニーニョの影響による旱魃の心配は、雨がちな「乾期」を迎えてしばらく引っ込んでいたが、またぞろ人々の口に上るようになっている。
貿易風も、三寒四温じゃないけど、数日強く吹くとしばらく緩むというパターンを繰り返す。きょうは、ちょっと緩めの日、でも良い天気で日差しが強かった。
写真は海から眺めたマアプ島プラウ村の男の家ファルー
ヤップののどかな風景を見ながら、このところ戦争の心配が頭を離れない。
山岡俊介さんの
アクセス・ジャーナル(有料購読だけど記事の一部は読めます)、1月16日配信記事によると、「本紙ではこれまで北朝鮮情報に関して何度も報じているが、同じ信頼すべき情報ルートから、昨年7月5日に続き、北朝鮮政府がミサイルを発射する決断をしたとの情報を得た」とある。
これって、タイミングが良すぎませんか>山崎拓サン&金正日サン?
(
ぬぬぬ?さんのここに同様の推察が)
上記アクセス・ジャーナルの記事では、事情通の談として「食料不足が顕在化しているなか、国内矛盾の目を反らすためにも必要と考えたようで」とあり、金正日の誕生日の2月16日か、もしくは金日成の誕生日の4月15日が「最有力」だそうだ。
そして、これもタイミングよく、読売新聞では、こんなトンデモ特集記事を始めた。
【核の脅威】[第1部] 20XX年北朝鮮が…(1)ノドン搭載弾頭を開発
-引用開始-
これはフィクションである。だが、空想ではない。安全保障の第一線で想定されている危機を幅広く取材し、再構成した「起こりえるシミュレーション」である。北朝鮮の核実験で日本を取り巻く安全保障環境は大きく変わった。高まる核の脅威にどう備えるか。まず近未来の北朝鮮の動きと各国の対応を大胆に予測しながら、日本の安全保障を考えてみたい。
-引用終了-
こんな、「フィクションであるが空想ではない」なんて支離滅裂な
妄想でスタートするこの記事は、いかにも現実にそんな事態が起こっていると読者に思わせるような調子で「フィクション」が進行し、現行の平和憲法の制約のせいでニホンの海上保安庁や自衛隊がいかに無力で何もできないかを見せつけ、最後にこう締めくくる。
-引用開始-
これまで同様、日本は中韓など関係国と連携して、話し合いで北朝鮮に核を放棄させなければならない。そのためにも、日米同盟がしっかりと機能するよう外交と軍事の両面で、一分の隙(すき)も見せない体制をつくり上げることが欠かせない。それが北朝鮮に対する抑止力となる。
-引用終了-
あまり国際状況や外交問題を考えない人に、北朝鮮の「脅威」を煽り、「だから現行憲法を早急に変える必要がある」と思わせる効果を狙ったものだろうが、現実はどうだろうか?
<日本は中韓など関係国と連携して、話し合いで北朝鮮に核を放棄させなければならない。>
北朝鮮が核実験だのミサイルだのと騒ぐのは、(北朝鮮)国内対策の要素が強い。
いくら偏狭な独裁者(と思われている)金正日だって、いまの北朝鮮の国力や軍事力で周辺諸国に立ち向かって、勝算があるとは思っていないだろう。それに、貧乏な北朝鮮の「核」がどこから来ているかと探ってみると...実はニホン産だったなんて(笑)、ありえる話なのだ。
その気になれば3ヶ月で核武装できるニホンが、金もない、技術もイマイチの北朝鮮に、「おまえは持っちゃダメ」なんて言っても、迫力ないよね。それよりも、北朝鮮が「核を持ちたい」と思わなくても良い状況をつくるためには、まず緊急課題の食糧不足の解決と、外交関係のソフト・ランディングしかない。「日本は中韓など関係国と連携して」という部分は、一見正しそうに見えるが、次に続く文を見ると、それは「中韓米日で連携して力づくで北朝鮮を黙らせる」という意味にとれるから、それでは根本的な解決には程遠い。
<そのためにも、日米同盟がしっかりと機能するよう外交と軍事の両面で、一分の隙(すき)も見せない体制をつくり上げることが欠かせない>
ほうらね。この文章の背景を、
↓↓↓こういうふうに
↓↓↓解釈するとよくわかる。
アメリカ: これからイランも攻撃して(注1)、中東でしばらくドンパチやって軍事産業にもっと稼がせるつもりなんだけど、うちは借金だらけで財政苦しいところにもってきて、NATOのヨーロッパの連中、最近冷たいんだよねー。こりゃあニホンの軍事力と金を何としてでも引き出して利用しなけりゃ、戦争が続けられなくなっちまう。
そのためにゃ、あのニホンのクソ憲法を変えさせなきゃならん。アベは思ったより使いもんにならんようだから、またコイズミ・ポチを呼び戻そうか... 金正日に、もうちょっと派手にミサイル撃ちこませりゃ、ニホンのB層世論はテレビに踊らされて、一気に改憲が進むだろう...うっふっふ。
北の核兵器は、ありゃ、使いもんにならんわな。下手にキチガイに刃物もたせるのも問題だから、しばらくはテポドンだけでやらせよう(注2)
(注1)
ニホンではあまりニュースになっていないようだが、アメリカはいま、盛んにイランにちょっかいを出して挑発している。イラク駐留米軍は、イラク北部のクルド人の町アルビルのイラン領事館を襲撃し、領事館の外交官らイラン人職員5人を拘束、拉致した。また、昨年12月下旬にも、バグダッドにいたイランの外交官4人を拉致している。(
田中宇の国際ニュース解説))
いかなる理由があれ、在外公館に武力でもって侵入して外交官を拘束する行為は、外交官の地位を国際的に定めたウィーン条約違反で、米側に釈明の余地はないし、「5人がイランの革命防衛隊に関係しているとの声明を発表」しても、具体的な証拠すら示していない。
(注2)
先の
アクセス・ジャーナルの記事には、昨年10月の地下核実験でも重要な役割を果たしていたと思われる「北朝鮮の科学技術委員会のトップ7名が逮捕された」との情報も流れて来たという記述もある。事実であれば、北朝鮮の核問題に何か大きな変化が起きていることになる。
山崎 拓サン、北朝鮮に、いったい何をしに行ったの?何を持って行ったの?
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