あと数日で2006年も終わり。
クリスマスと正月に2つの週末を加えて大型連休となる今年は、仕事に出てきても、まだボーッとしている感じの人が多い(笑)。あんまり仕事のない(失礼)お役人さんは、有給休暇を利用して、「正月明け第一週まで休み」を取ってたりするので、公官庁もとっても静か。そんな中、飲みすぎ・食べすぎで患者が増える病院だけは、けっこう忙しいらしい。ヤップの年の瀬は、こんな感じで過ぎている。
一方、インターネットで垣間見るニホン政界の年末は、いろいろあってオモシロイ。
ついに安倍晋三政権は来年の参議院選挙まで持たない、なんても言われちゃってて(きまぐれな日々「
安倍内閣の支持率が下がり、政権内部にも軋みが生じ始めたぞ!」)、
AbEndなわたしとしてはウッフッフなわけだが、だからといってコイズミ・カムバックでは元も子もないので、まだまだ心配は続く。
ところで、「週刊現代」の07年1月6・13日合併号(首都圏では2006年12月25日に発売)が、北朝鮮による拉致被害者であった蓮池薫さんが、80年代に日本人を拉致するために日本に戻ってきていた、と報じているという。(zara's voice recorder「
週刊現代に政府が抗議」)
これを知ったのは、文藝評論家・山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』「
蓮池薫氏は拉致実行犯だった!」からだが、「やっぱりね」と思った。
小泉が人気取りのために連れ帰って来た北朝鮮からの帰国者たちの言動には、曾我ナニガシを初めとして怪しい部分が多過ぎる。要するに一般市民にしては、話がうますぎるのだ。
ほんとうに、そのとおりだ。
ところで問題なのは、蓮池、地村、曾我各氏らの帰国を、人気取りや政権維持のための道具として活用し、いまだに拉致問題の本質を隠し、国民の目から隠蔽し続けている小泉・安倍政権の方だろう。
ところが、それが
こういう情報を、普通の一般週刊誌が白昼堂々…(笑)と報じるということは、小泉・安倍一派の情報統制、情報管理、情報弾圧の命令系に綻びが出始めているといことを意味するだろうね。
そう、そう、みんな講談社に続け!(笑)
また時を同じくして、
カマヤンの虚業日記では、
「エネルギー問題」という補助線から見る「北朝鮮問題」という素晴らしい文章を再録している。前から、何か最初からウサン臭いなーと思っていた拉致問題の構造が、これで、かなーりスッキリ見えてきた気がするのだ。
政府の拉致対策本部は、さっそく週刊現代の記事で講談社に抗議したらしい。また週刊新潮は、(週刊現代の記事は)『怪しいスクープ』とする記事を載せたという。だがしかし、
火のないところに煙は立たない。さあ、カマヤンの
「エネルギー問題」という補助線から見る「北朝鮮問題」を、よく読んでみよう。
二〇〇二年九月一七日以来、北朝鮮を巡る言説は「異様な論理」に満ちている。対北朝鮮強硬論は明らかに論理性を欠いている。客観的には拉致問題を解決させないよう動いている。情緒的な言葉の連呼が無理矢理その不整合を押し隠している。理性を欠いた行為には、その奥に合理的背景があるはずだ。
そして、カマヤンは、拉致問題のキーワードの一つは「エネルギー問題」だという。
日本をエネルギー的に独立させない政策は、アメリカにとって国防戦略の基本だろう。
アメリカからの横槍さえなければ、資源のない日本のエネルギー問題は、実は解決の目処がある。ロシアからの天然ガスパイプラインが朝鮮半島を通って日本にまで達すると、日本のエネルギー問題はほぼ解決する〔三〕。ロシアは世界に冠たる石油産出国だ〔四〕。アメリカからエネルギー的に独立できるようになる。原子力発電所も存在名目を完全に失う。
そして、なんと!
「家族会」の蓮池透は東京電力の関連会社「動燃」の職員で、プルサーマル計画にも関係している。蓮池透の「家族会」活動のスポンサーは、東京電力だ〔五〕。ブッシュ政権は、北朝鮮と日本との回路を断ち切り、両者の関係を険悪にし臨戦体制にすることを望んだのだろう。アメリカ製兵器を高価で買わせる口実ができる。アメリカにとって世界一安価な基地である在日米軍基地を置き続ける口実も得ることができる。
さらに、
原子力発電は「多様なエネルギー源を」という名目で建設されたが、実際には潜在的核武装能力保持のために存在する〔六〕。核武装論は、現実的には全くナンセンスだ。第一に核戦争は国土の広い者勝ちだ。第二に日本列島を取り巻く自然界の風は原則的に西から東に吹いている。中国や北朝鮮と核戦争をした場合、日本は核に侵される。
緑色の部分はわたしが挿入した。ニホンが位置する中緯度地帯は、偏西風のお蔭で恒常的な西風の影響を受けているが、ヤップの位置する低緯度地帯では、貿易風のお蔭で恒常的な北東風の影響下にあるからだ。それはともかく、カマヤンは拉致問題にかかわる実行勢力まで挙げながら、ロシア極東天然ガスパイプライン構想に触れ、
このルートはかつて日中戦争時・日露戦争時に日本が侵略を行った土地でもある。「北朝鮮」問題は、瀋陽(奉天)の脱北者事件が始まりの一つだった。日中戦争当時の地名が不思議なほどニュースに近年登場する。日中戦争当時からの日・中・朝・韓の人脈が世襲され受継がれているとも聞く。「彼ら」が日中戦争当時のごとく自作自演と謀略を行っている可能性を、私たちは真剣に警戒をする必要があるだろう。
と結んでいる。われわれは今後も、拉致問題の真相を、しっかり掘り下げる努力を続けなければならない。
今度こそ「彼ら」の謀略に負けぬよう、私たちは勇気を持って情報戦に対峙する必要があると考える。同じ間違いをするほど、私たちは愚かではないはずだ。
なんだか、カマヤンの文章をほとんど丸ごと引用した形になってしまったが、索引やコメントも含めて、多くの人に読んでもらいたい文章なので、あまりいじらないで載せてみた。是非、
ここhttp://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060430#1146379685から全文を読んでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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