ヤップ島の伝統的な主食は、水田耕作のタロイモ(ラック)をメインに、季節物のパンノミ、ヤムイモや、補助的なバナナやタピオカ、サツマイモなどだ。しかし、この地でも若い世代にどんどん「イモ離れ」が進んでいる。
食生活の激変を招いた大きな原因となったものは、太平洋戦争後にアメリカから大量に入ってきた米や小麦粉、それに缶詰類だった。タロイモは生育に時間がかかるし、田んぼに行って抜いてから料理して食べるまでに数時間を要するが、米なら電気炊飯器(多くの家庭に普及している)に入れておけば15分だ。サカナを採りに行かなくても、缶詰を開ければ1分以下でオカズができる。
かくして、白米にコンビーフやサバ缶をガポッと乗せて、醤油をまぶして食べる、という食生活が、戦後アメリカが統治した太平洋地域全体に広まった。今ではそれにインスタント・ラーメン、スナック菓子、甘い缶飲料(+オトナのビール消費)が加わり、若年性肥満、高血圧、糖尿病など成人病が蔓延するアメリカ低所得者層と変わらない社会状況になっている。
食物の影響の怖いところは、それがジワジワと知らないうちに進むことである。子供の頃にしっかりラック芋と地のサカナで育った世代は、年を取って少々白米にコンビーフをかけて食べても持ちこたえるが、子供のうちからコーラにお菓子、白米にコンビーフ&ラーメンで育った子供は、どのくらい健康に生き延びられるのだろうか、ゾッとする。おまけにアメリカは、
100%米国産狂牛肉とその製品どころか、
抗生剤注入などでアメリカ国内では食料としての販売が禁止されているシチメンチョウのシッポまで、ミクロネシアの属国の民に売りつけているのだ。
薫のハムニダ日記
「アメリカ産牛肉からダイオキシン検出」や、きっこのブログ「
狂牛くんリターンズ」で、久しぶりに狂牛肉のことが取り上げられていた。
ニホンでは、狂牛肉輸入解禁後、不気味なほど狂牛肉の話題がメディアに乗らなくなったが、ニホンよりやや遅れて解禁に踏み切った韓国のメディアのほうが、この件ではまだ健闘しているらしい。いまだに何の疑いもなく狂牛肉を買い、何の恐れも持たずにレストランに入り、ビーフ料理を注文しなくても平気でコンソメ・スープなんかをオーダーしている人たちは、これらの記事を読んで、しっかり考えてみていただきたい。
食物の影響の怖いところは、それがジワジワと知らないうちに進むことである。
土の状態によって作物の出来は驚くほど違ってくる。生物体である人間が食べ物によって受ける影響が、植物とそんなに変わりあるはずがないというのは、子供でもわかる理屈だろう。
「美味しいから」とか、「栄養があるから」とかという”選択”基準は、ほんとうにあなたの身体が自然に要求しているものだろうか?コマーシャルや偽情報で、あなたの舌や感覚が「飼い馴らされて」はいないだろうか?
大事なのは、自分や身近な人々の口に入るものを人任せにしないで、自分でしっかり吟味することだと思う。そして、できるだけ
地の物、
作り手の見えているものを食べること。また願わくば四足獣を食べないこと。ニホン人もヤップ人も、先祖代々四足はほとんど食べずに生きてきた民族なのだから。
ニホンや韓国やヤップに狂牛肉を売りつけているアメリカの指導者やエリートたちは、決して安い狂牛肉を食べてはいない。それどころか、その多くはビーフなんて食べるのは時代遅れだとし、せいぜい魚かチキンと多量の野菜、あるいは完全なベジタリアン食を好むという。
かくして、自然の摂理に反して本来ベジタリアンのウシに強制的に家畜の屍から作った配合飼料を食わせ、病気予防と称して薬漬けにした上で大量生産した安肉を属国に押しつけ、自国どころか属国の貧民層まで「飼育」してコントロールしやすくするという、壮大な計画のひとつが、この米狂牛肉押し売りの背景にはあるのだ。ある一定の人口が狂牛病で「淘汰」されるのも、奴らの計算のうちに違いない。
それでも、あなたは狂牛肉を食べますか?
これらの押し付けに「ノー」という態度を示すのは簡単だ。
お金もかからない。
食べ物の選択は、精神と肉体の自由への最後の砦だ!
(ヤップの場合)
伝統基本食への回帰>いまのヤップ人なら、すぐにできる。
(ニホンの場合)
伝統基本食への回帰>すぐにピンとこない人のために、以下提案。
国産米飯(できたら無農薬のもので歩搗き米。他の穀物も混ぜるとなお良し)
近くの産地で採れる和野菜(ダイコン、ゴボウ、カボチャ、菜っ葉類など)
豆腐など(できたら)国産大豆食品
味噌汁
蕎麦
国産小麦粉のうどん、お焼き
海藻類
少量の魚
どんなことにも100%の完璧はないのだから、できることからやれば良い。人と比べるのはナンセンス。良い食べ物を入れれば、その分身体に悪いものの摂取は減るから、あくまでマイペースで。まず牛肉を食べるのをやめることからスタートして、徐々に伝統食に近づける。千年以上もニホン人が食べ続けてきた伝統食と、たかだか100年足らずの間に頭でっかちで入ってきた西洋のエセ栄養学(それで逆に病人が増えている)のどっちが正しいか、自分で人体実験してみればいい。狂牛肉を食べる実験には死がつきまとうけど、伝統食を食べる実験には健康な身体がついてくる。
いつでも、どんなものでも、ほんとうのホンモノはお金もかからず手間もかからないものである。必要なのは「やってみよう!」という積極的なモーティベーションだけだ。
PS: どうしても外食するときは、こういうサイトが自己防衛の参考になるかも。
アメリカ産狂牛肉推進企業一発検索「狂牛くん」
http://simple.s5.xrea.com/jf_list.html
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