ヤップ島の北方に雲が固まりかけている影響で朝から雨が降っていたが、風は静かで海も静か、ミル・チャネルにも勢い良く潮が流れこんでて、透明度も高かった。1ダイブ目はミル・コーナーから水路の入り口にドリフト、2本目は満潮で潮の変わる時間帯にマンタリッジで潜った。写真は、ギンガメアジの大群に囲まれるダイバー。ギンガメアジは潮の流れている方向によって居場所を変えるが、ちょうど、そのお引越し中だったので、このようなトーネイド(渦巻き)が出来上がったわけ。
ミル・チャネルの入り口で、小さなイボハタゴイソギンチャクに住んでいる小さなオレンジフィンアネモネフィッシュを見つけた。ニホンにいるクマノミにすごく似ているけれど、背びれや腹びれなどが黄色く、体側の2本の白線もやや細めなので、違いはすぐわかる。ニホンにこの種はいないので、標準和名がついてない。
この写真は、昨日潜ったヤップ・カバーンズで撮ったでっかい個体。成長すると体長15cm近くになるものもいる。近寄ると、正面から向かってきて果敢な抗議をする気の強い個体が多く、彼らが「脅威」を感じていないときは、宿主のイソギンチャクを中心に、かなり遠くまで遊泳しているので、「あれっ、この子の宿はどこだ?」と思うときもある。
こちらは、センジュイソギンチャクに住むハナビラクマノミ。上掲のオレンジフィンアネモネフィッシュと並んで、ヤップでもっともポピュラーなクマノミだ。性格はかなり臆病で、オレンジフィンのように「抗議」に向かってくることはなく、人が近づくとすぐにイソギンチャクの中に隠れてしまう。行動範囲も小さく、宿主のイソギンチャクから遠く離れることはない。
最後に、マンタリッジの係留ブイの下に住んでいるアカヒメジを揚げておこう。ヒメジの仲間は、口の下に2本の触覚を持っていて、これで海底に触れて餌を捜す。このヒゲのような触覚は、ニンゲンでいうと舌のようなものらしい。ところで、黄色いのに、どうして「アカ」ヒメジなのか?それは、サカナの名前は採ってきた標本をもとにつけられることが多く、このサカナは興奮したり死ぬと見る間に赤くなるので、死んだ標本しか見ていない学者さんは、「アカ」い色のヒメジの仲間なので、アカヒメジという名前をつけちゃったというわけ。昼間の色と夜の色が違ったり、生きてるときと死んだときの色が違ったり、子供と大人、あるいはオスとメスで全くデザインが変わってしまうサカナの名前には、こんな変てこな勘違いから命名されたものも多い。
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