◎ヤップの伝統建築の素材◎
今日もどんより曇空が広がって、ときおり、にわか雨が降る中、島内観光に添乗した...とほほ。でも「晴れ女」のお客様のお蔭で、ビミョーに雨を逃れることができ(土砂降りの直後に目的地に到着とか、車に帰ったとたんにザーッと降りだしたりとか)、かんかん照りの観光より楽だったかもしれない。
写真はベチヤル村の
ファルー(男の家:各村の海岸にあって、かつては村の海への玄関口、男の仕事=漁への作業場、村の男子構成員の教育場の役割を果たした。共同で漁作業をする伝統が廃れた今では、伝統建築技術と観光的な景観の保全を兼ねて補助費が出るので、村によっては細々と再建・維持されている)。ここは2004年4月の大型台風で高潮にあい、先代の
ファルーは土台から流失したが、1年後に再建された。で、矢印した壁をよく見てみると、
細竹を、外側は横向き、内側は縦向きに並べて組んであり、今日のような強い雨風がザーッと吹き込んでも、まず大丈夫。写真は内側から撮ったものだけど、外の光が透けて見える。こういう素材と作りだと、雨は遮断しても風は通り抜けるから、晴れて暑い日にも屋内はとっても快適なのだ。
北緯9度にあるヤップの気候は、年中、高温・多湿だ。でも平坦な島だから、いつもどっかから風が吹いていて、風通しさえ良くしておけば、日陰に入ると快適となる。だから、ヤップの伝統建築にも、そういう工夫がいっぱいしてある。
この建物はアドブウェ村の
ペバイ。
ペバイは村の公民館のような役割を持った施設で、昔風のヤップの民家とほぼ同じ造りのファルーと比べて大きな違いは、壁がなくて大きいことだ。建物の前には、石貨がずらりと並んだマラル(外国人はこれを勝手に「石貨銀行」などと呼んでいる)がある。それで、矢印した部分の素材は、
ンギユッ(Ngiyu' ヤップ語の発音はカナにするのが難しいなぁ)という蔦(つた)のような植物を、しばらく海水に浸したのち乾かして、三つ編みのように編んだもの。これも上記の細竹と同じく、雨は遮断するけど風を通すから、
ペバイの中をいつもひんやりとした快適空間に保つことに貢献している。
ところが、この
ンギユッがこのところほんとうに枯渇状態にあって、ペバイ再建工事に一大支障をきたしている。このブログによく取り上げるカダイ村の
ペバイでは、仕方ないのでニッパヤシの葉を編んで代用している。でも、屋根材にするニッパヤシの葉は防水性に優れるけど通気性には劣るので、このように一部を大きく開けて換気口としているのだそうだ。
◎そうだったのね、パトリオット(PAC3)◎
NHKワールドの入る地上波デジタルテレビにも加入してないしテレビさえ持ってないので、ニホンのマスゴミのキーキー声の馬鹿騒ぎが聞こえてこないのは、わたしの精神衛生上とっても良い事だと思う。だけど、このところの安倍チンのおかしな動きの裏を読むのに、あのキーキー声を見聞きしながら国民のムードがどう変遷するか分析できないのは、すごく気になっている。世のムードというものは、やはりその現場にいない者にはわからない部分が多いものだ。
きっこのブログ「
洗脳パトリオット」に、沖縄でいま何が行われているか詳しく書いてある。コイズミ外交のとんでもない置き土産のお蔭で、オキナワのカデナ基地にはついに
地対空誘導弾パトリオット(PAC3)ミサイル本体が搬入された。これでつながったね!
中国・韓国への安倍の土下座贈物外交(ほんとうにペコペコ頭下げて相手の言いなりだったそうだよ。しかもお土産つきね。機密費をなんぼ使うたんや?)
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盟友・金正日の核実験(偽装?)援護射撃
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バカタレ・マスゴミどもの「核の脅威」「北の脅威」「ニホン核武装論」キーキー騒ぎ
の陰に隠れて、
たった15キロしか射程距離のない、命中確率が半分以下のデキソコナイ迎撃ミサイルを、こっそりドサクサに紛れて運び込んでしまった!わたしはコイズミがメンフィスでアホ踊りしているうちに、ブッシュにパトリオット沖縄配備の約束してたことも知らなかったし、いまだに沈黙を守るニホンの大手マスゴミのお蔭で、ほとんどの日本国民は今回の北朝鮮核実験(偽装?)のほんとうの意味を知らないでいる。これらの経緯を下にリンクしたブログがよく伝えている。
きまぐれな日々「
沖縄での戦争準備を報じない中央のマスメディア」
権力とマイノリティ「
沖縄・米軍パトリオットミサイルの嘉手納基地への配備 機動隊の排除」
時と相手と状況で、コロコロ変わる安倍の二枚舌・三枚舌・百枚舌の節操のない美辞麗
苦に踊らされて、ちゃんと見るべきものを見ないで放っておくと、ニホンはどんどんとんでもない方向に進んでいるんだよ!
地対空誘導弾パトリオット(PAC3)ミサイル沖縄配備が象徴するのは、在日米軍とそれにこき使われる自衛隊は、ニホン国とその国民を守るためにあるのではないということだ。このミサイルで(しかも命中率は半分以下ー当たってもミサイルの核や部品は散乱する)守れるのは米軍基地のみであって、それは迎撃しそこねた半分以上のミサイルは(ニホンの)どこかに当たるということも意味する。そして、たまたまそこに住んでたり居合わせたりするのが、貴方かも(わたしかも)しれないのだ!
こんなものをニホン領土に導入する目的は、第一にも第二にも第三にも、ともかく破産寸前のアメリカの国家財政なんかお構いなしの軍需産業をたっぷり潤すこと、に尽きるだろう。100億円近くになる今回のミサイル配備は、いってみれば「商品見本」、ゆくゆくはニホン全国の自衛隊基地にも「お買い上げ」いただく魂胆なのだ!
武器商人とそれを取り巻くアメリカやニホンのセージ家なんか(前原クン、君もだよ!)、ニホンの本当の安全と防衛なんか全く考えてなんかいないか、低脳なだけ。武器商人はむしろ、ニホンを取り巻く環境が不穏であることを画策している。今回の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)ミサイル沖縄配備が意味・意図するものは、そういうことなのだ。
ニホンが将来も平和で安全な国としてやっていけるただひとつの方法は、現行憲法第9条を死守して、丸腰で平和をかざす外交を展開することのみ、実現可能なのだと思う。そう、
大田光の「憲法9条を世界遺産に」というのは、いま大マジメで考えられなきゃならない重大イッシューなのである。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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