8月24日は大潮、午後2時16分が暦上の最干潮だった。
写真はマアプ島ベチヤル村の海岸から沖を望んだところ。水が引いて藻場が完全に露出した。
藻場というのは、アマモやスガモなどの海草(ウミクサ)類や海藻(カイソウ)類が生えている浅い水辺をいう。ヤップの海岸の波打ち際、あるいはマングローブの際から沖は、たいてい広い藻場から始まって、この藻場を抜けていくと少し深くなって砂地に小さなサンゴがポツリ・ポツリと出てくるようになる。大潮ともなると干満の差が1.2~1.5mもあるから、ずっと沖まで藻場が露出するのだ。もちろんボートも竹筏も通れないから、必要とあれば歩いて沖に出ることになる。
どんどん水が引いていくと太陽熱で水温はお風呂以上に沸き立つので、こんな環境に生きる動植物はそうとうタフな奴らに違いない。動けるサカナらはたいてい沖の水の多いところに逃げているだろうし、ゴカイや貝類、エビ類など砂に潜ってやり過ごすもの、海草類など身体を倒してわずかな水に漬かっているもの、色々な過ごし方で次に潮が上がってくるのを待つ。
ヤップには昔からサンゴ石を積んで作った漁礁があった。ヤップ語でアッチと呼ばれるこの石積み漁礁はサカナの通り道を横切るようにして石壁が造られ、壁にあたったサカナはそれに沿って泳ぐ習性があるので、その先に袋状に石を積んで囲いを造っておくと、だんだんサカナが溜まってくる。よく手入れされたアッチは、冷凍設備のない時代に工夫されたサカナの貯蔵庫ともいえた。写真は、かなり壊れてはいるが、そのようなアッチの名残だ。
潮の引いた静かな浜で、ヤシの葉ずれの音だけをBGMに何もしないでボーッとするのは、とっても素敵なひとときだ。2年前の台風で全壊したベチヤル村の「男の家」もこの通り新築され、訪れるものには日影を提供してくれる。やがて静かに満ちてくる潮をここから眺めているだけでも、すごい自然観察になると思うのだ。
◆8月24日22時58分現在のヤップ気象データ
天候: 曇
風向: 北西
風力: 5ノット
気圧: 1012hPa
湿度: 77%
気温: 27.6℃
過去24時間の最高気温: 31.7℃
過去24時間の最低気温: 22.8℃
(注)「天候」「気温」に関しては、観測時間によってデータに大きく差がでます。一般的に夜は雲が多く気温も低いです。
◆世界のニュース・ウォッチ
総理がカザフスタンとウズベキスタンで「エネ」と「カネ」の話
関組長からのメルマガ情報です。
小泉総理が8月28日から31日の日程で中央アジアを訪問しカザフスタンのナザルバエフ大統領と、ウズベキスタンでカリモフ大統領とそれぞれ会談する。
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小泉総理がカザフスタンとウズベキスタンを訪問するのは要するに「エネ」と「カネ」の話である。
お目当ては、世界2位のカザフスタンのウラン、世界10位のウズベキスタンのウランである。
このあたりの利権の閨閥(=けいばつ)は『世界金融戦争』(NHK出版)に詳しく書かれている。
コイズミ&戦争屋一味は、ウランで何を企んでいるのか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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