この勇壮な(笑)坊やたちが乗ってるのは
トタン。そう、あの屋根材にする亜鉛メッキした薄い鉄板のトタンのことです。
トタンの語源はペルシャ語で、ポルトガル→日本→ヤップと伝わったみたいだが、英語でティン・ルーフ(tin roof)と呼ぶよりも、トタンって言ったほうがヤップでは通じやすい。昔の家はヤシの葉葺きだったけど今はほとんどトタン葺き、それが古くなって小さな穴が開いてくると雨漏りするから、新しいのに葺き替える。子供たちはその穴あきトタンをもらってきて、写真のようなカヌーに仕立てて遊ぶ。そして、この乗り物もトタンと呼ばれる。
アウト・リガーも何もついていないからバランスを崩すと一気に転覆、なかなか乗りこなすのは難しいのだが、さすが海の民の末裔、「ほらっ、こっちのトタンは穴が大きいから、水をかい出すのが忙しいんだよ」と言いながら、平気で乗り回している。赤い矢印の先に見えるのはブイ。浮材もなにも入っていないトタンは、転覆したら瞬時に沈む。コロニアのまわりはどこも水深があるから、沈んだら素もぐりで回収できないし見失ってしまったら一大事だ。たからこのブイは乗り手の安全のためではなく、転覆したトタンを見失わないために用意しているブイなのである。
ここ数週間、コロニア近辺のガキンチョ・グループ(日本でいうと中学生くらいか)の間でトタン・ブームが広がっている。先週は2艇だったのが今日は4艇も出現し、なんとペイントまで施しているではないか!上の写真は先週撮ったものだけど、そのうちの1艇がグリーンに変身していて、他のトタンも白やブルーに塗っている。今まであちこちでトタンを見てきたが、ペイントしてあるトタンには初めてお目にかかった。オール(パドル)もそれぞれ工夫して、もちろん手作りだ。
面白いのでズラリと並んだトタンの写真を撮っていたら、「今日は俺たちを撮らないのか?」って文句が来たので(笑)、ハイ、ポーズ!ひとりの子はサーファーのように顔に日焼け止めクリームを塗りたくっている。曇空なのになあ(笑)
2年前の大きな台風のあと、アメリカのばら撒いた支援金のお蔭でガキンチョの間に一大モペット(原チャリ=50ccのミニバイク)ブームが起こった。それぞれマフラーを改造してメットまでかぶり、週末で人通りのなくなった通りを大音響でツーリングするのには閉口して、早くやつらのモペットが壊れてしまうことを祈ったものだ。モノはみな日本の中古原チャリだから、あんな乗り方してたら数ヶ月も持ちやしないだろうと踏んでいたら、案の定、1年以内でモペットは姿を消した。
台風マネーもそろそろ底をつき、このところの油代の高騰で大人も無駄な車やボートの乗り回しを避ける時代、子供たちの間にも、昔の遊びが復活したのは喜ばしいことだ。う~ん、コロニアでこれだけのトタン船団を見るのは、久しぶりだなあ...
◆8月17日23時18分現在のヤップ気象データ
天候: 曇
風向: 南西
風力: 7ノット
気圧: 1011hPa
湿度: 86%
気温: 26.7℃
過去6時間の最高気温: 30.0℃
過去6時間の最低気温: 25.0℃
(注)「天候」「気温」に関しては、観測時間によってデータに大きく差がでます。一般的に夜は雲が多く気温も低いです。
◆やっぱり、アポロは月に行ってないんじゃないのぉ?
月面着陸の磁気テープ原本、紛失か…NASA
【ワシントン=増満浩志】米アポロ計画の貴重なデータを記録した磁気テープの原本が、大量に行方不明となっていることが15日わかった。
アポロ11号が1969年7月20日、人類初の月面着陸に成功し、アームストロング船長らが降り立った歴史的映像なども含まれているという。
不明なのは、月から地球へ送信されたデータを記録した磁気テープの原本700箱分。米航空宇宙局(NASA)のゴダード宇宙飛行センター(メリーランド州)によると、アポロ計画の関係者が1年半前、古いテープ1本を見つけたのをきっかけに、同計画のテープを探し始めた。しかし、保管や移動を記録した書類がなく、テープも見つかっていないという。
同センターの広報担当者は「これまでは当時の関係者らが、個人的関心で探していただけ。今後、人を増やして探す。どこかの施設に眠っていると思う」と事態を楽観視している。
(2006年8月16日12時51分 読売新聞)
ふつー、こういうものを無くしますかぁ?
やっぱり、ネタが割れると困るから処分したんだって、思われても仕方ないですねえ(笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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