嵐のあとの木々

天候：　曇
風向：　北北東
風力：　6ノット
気圧：　1010hPa
湿度：　85％
気温：　27.4℃
過去２４時間の最高気温：　31.1℃
過去２４時間の最低気温：　23.9℃
(7月12日20時55分現在のヤップ気象データ）
（注）「天候」「気温」に関しては、観測時間によってデータに大きく差がでます。一般的に夜は雲が多く気温も低いです。

ヤップで何度か台風を経験するうち、ある程度の風が吹き荒れて数日経ってから木々が葉を落とす事に気がついた。暴風で枝が折れたとかひっくり返ったとか、そんな直接のダメージを受けてない木々も、直後には青々とした葉が茂っていたのに、どんどん茶色の枯れ色に変色して落葉する。

潮水をかぶったせいかも、と思うけど、海から数百メートルも離れてて波しぶきなんか当たるはずがないところの木まで葉を落としているのを見ると、「はて？」と理由がわからなくなる。ビュービュー風が吹いて潮風を運んじゃったんだよ、きっと、と、また勝手に解釈してみたりする。

下に掲載した写真のうち、左は熱帯低気圧04W-Ewiniar（後に台風3号）がヤップを通過した直後（7月1日）に、右は10日後に、うちの桟橋のまわりの同じ木を撮影したものだ。



左はゴムノキで、右はテリハボク。このゴムノキは10日後にはほとんど丸坊主になってしまった。テリハボクがあまり葉を落とさなかったのと対照的だ。



こっちも老成したゴムノキ。上の若い木のように丸坊主とまでは行かなかったが、それでも8割がたの葉を落としてしまった。

いま島中がこんな感じなので、住処が丸坊主になってしまった鳥たちも大変みたい。気のせいか、鳥の鳴き声がいつも以上に際立って聞こえる。

葉を落としてしまった木々のほとんどは、1ヵ月もするとすごい勢いで新しい葉をつけ始める。でも、たまに2度と葉をつけず立ち枯れてしまう木もある。こうやって、自然界では強い子だけが生き残るようなシステムが出来ているんだなあ。人間だって例外じゃないと思うんだけど・・・

あっ、「言ったもん勝ち、やったもん勝ち」の今の世相を賛美してるんじゃありません。

生物としての人間も、暑さ・寒さ・ひもじさという生きていく上でのストレスをある程度受けないと、ひ弱になって淘汰されてしまうってこと。現代の生活は、意識しないとそういうストレスから程遠くなってしまっているから、たまに食を断ってみたりするのも、いいかもしれないな。


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