天候: 曇&雨
風向: 南東
風力: 6ノット
気圧: 1008hPa
湿度: 88%
気温: 24.8℃
過去24時間の最高気温: 27.8℃
過去24時間の最低気温: 23.3℃
(5月8日午後11時51分現在のヤップ気象データ)
このところ島を覆っていた雲が、どうやら嵐の卵になりかけているらしい。だから今日も一日雨がちの曇り空だったが、幸い海に出ている間は降り込まれることはなかったので助かった。昨日も今日もわたしは長袖Tシャツを着ている。気温が25度を割ると、寒い(笑)。
ところで、ヤップのような田舎暮らしが長くなってから日本のことを考えるとき、「食料の自給率」=「独立度/安心度」ではないかと思うようになった。現在の日本の食糧自給率は悲惨な数字である。一説では20%を割るのではないかという。これは日本のような海に囲まれた島国としては、非常に危機的状態だ。それなのに、いまの日本でこの状態に切実な危機感を持っている人がどれだけいるだろうか?
単純に考えて、人間も「生物」なのだから「食」を通して命をつないでいけるわけだけど、いまの一部の人間のように、自ら食料を調達することをやめてしまった生物が他にいるだろうか?もちろん多くの生物が幼少期には親やそれに準ずる関係のものの援助を受けながら育つが、ある一定期間を過ぎると、自分で巣立つか強制的に「独立」させられる。
ある日突然の天変地異に襲われて、コンビニもスーパーも無くなって水も電気も止ったとき、パニックにならずに生存のための食料生産ができる人がどれくらいいるだろう?わたしは、ほんとうの安心感は食糧生産の確保から生まれると思う。それは採集・生産(作付けなど)・収穫・調理・保存までの一連のプロセスを含む。これらは、ほんの100年近く前までの日本では、一部の支配層と都市生活者を除いて、多くの民はあたりまえにやっていたことなのだ。
食料生産から離れた人間は、自然の摂理が見えなくなる。
自然の摂理を忘れた人間が作ったものが、自然を破壊する。
ヤップの家庭のように、みんなで豚を飼えとはいわないけれど、せめてベランダ菜園からでも始めてみてはどうだろうか。日本に住んでいた頃、ベランダの隅に植えたダイコンの花が咲いたとき、わたしはじぶんの何かが変わったような気がした。じぶんが口にするものをじぶんで作る、この当たり前のことが当たり前でなくなったことが、いまの日本の一億総ヒステリーのようなケタタマシイ状況を作っていると思う。
写真の豚は生後6ヶ月。これから海岸にしばらく繋がれて、たっぷりのヤシの実を与えられ、生後1年以内には肉になる。ヤップの豚はこうして海辺に繋ぐことが多いから、ちっとも汚くないし100%正真正銘の自然豚。
明日はまた衆議院法務委員会で共謀罪法案の参考人質問があるという。みんなで注目、Act
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