天候: 曇
風向: 東
風力: 8ノット
気圧: 1009hPa
湿度: 85%
気温: 27.4℃
過去24時間の最高気温: 31.7℃
過去24時間の最低気温: 22.8℃
(4月24日午後9時57分現在のヤップ気象データ)
ちょっと大きくて重いものを動かす必要があって、10人くらいの力持ちの男手を必要とした。うちのスタッフが言うには、「夕方になりゃ、なんとかなるだろー」。で夕方、仕事や出先から帰って家で寛いでいるところをかき集められてきたのは、全員がスタッフの身内か友人。呼び集める前に、「冷たいものを十分用意しておくように」と言われていたのだけど、どんな顔ぶれが何人来るか見てから量を決めようと思ってたら、アッチャー、気象観測官(うぁ~、こういうとカッコイイなあ)に刑事にその弟分や息子たち!こりゃ半端な量の「冷たいもの」じゃ済みませんわな(笑)
作業はものの15分で一気に片付いて、わたしは「冷たいもの」を買いに走り、ちょっと奮発した量を調達してきて「ご苦労さん」。ところが「冷たいもの」があまり冷たくなくて、またまた氷を求めて走りまわり、帰ってみたら何だかすっかり準備ができてる雰囲気。いつの間にやら取れたてのカツオ君が登場、それも既に片身はサシミになっていた。ショウユは?ビネガーは?トウガラシは?塩は?取り皿は?と指令が飛ぶ。
男たちは手際よく、ほとんど無言で大量のサシミを作っていき、もちろん「冷たいもの」もよく売れる。たぶん、連中のひとりがたまたま釣りから帰ってきたばかりで、私の提供した「冷たいもの」の量に感動(笑)し、獲物のカツオを提供する気になって、みんなですっかり「ちょっと一杯」モードになっちゃったんだろう。
このように鮮やかな包丁さばきを見せるのはチョメ。それをビールが入ってたダンボール箱の上でチョンチョンとぶつ切りにして器に山盛りし、各自が上記アイテムで好きなように味付けする。全部手づかみだから、昨今の無菌培養の国の方々には受け入れ難い風景かもしれないが、味は最高だ。奮発したビールのお蔭で、わたしも新鮮なカツオのサシミをたらふく味わえた。
ひとしきりサシミを作り終わってしまうと、このように皆な同じ方向をむいて座ってしまうのもヤップ的。ちなみに彼らが背を向けている側にはうちの桟橋をはさんで海があり、その先には夕日が赤々と沈んでいく美しい景色が広がっていたのに、まだ人通りの絶えきっていない道路側に背を見せるのを、たぶん本能的に避けたのだろう。写真右手のゴムの木の下には座の年長組、左手には若者という具合に、これも無意識のうちに座りわける。そして全員で同じ方向を見ながら(お互い面と向かい合わないで)、他愛もないネタやジョークをサカナにビールを飲む。
みんなのお腹に十分ビールとサシミが行きわたってハッピー気分が盛り上がった頃、座の年長組はビールの礼をわたしに述べて、とりあえずこの場はお開きとなったのだった。
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