天候: 曇
風向: 東北東
風力: 8ノット
気圧: 1010hPa
湿度: 77%
気温: 27.2℃
過去6時間の最高気温: 30.6℃
過去6時間の最低気温: 26.7℃
(4月2日午後11時50分現在のヤップ気象データ)
このあいだ
拿捕されてきた台湾のマグロ延縄(はえなわ)船は、まだYFA(Yap Fishing Authority-ヤップ漁業公社とでも訳そうか、日本のODAによって建てられたけど破算状態が続いている施設)の桟橋に繋がっているが、この漁船に積んであったマグロの餌を、いまYFAは安く売り出している。
延縄でのマグロの餌にはサンマもよく使われるが、今回はイカとサバを餌に積んでいたそうだ。わたしが行ったときには残念ながらイカはもう売り切れていて、サバを10キロ単位15ドルで売っていた。もちろんこれを買う連中はマグロを釣りに行くわけではなくて自分たちで食べるのだ。わたしも10キロ買ってきた。写真のようにコチンコチンに凍っているが、解凍すると色々な料理ができる。
以前からヤップでは時々マグロの餌が市場に出回っていた。昔の餌はサンマが多くて、サバと同じようにコチンコチンに凍らせてあるから解凍すると以外に新鮮で、サンマの場合は生でマリネにしたり焼いて食べたりしたが、油がのってて美味しかった。2年前の秋ヤップ州知事と日本の居酒屋で会食する機会があって、わたしは秋=サンマの連想で「日本のサンマは美味しいですよ、ぜひ頼みましょう!」と促してオーダーしたのだけど、知事の感想は「ヤップのサンマの方が美味しいぞ!」「ハイ、確かに、、、」たぶんマグロの餌にするサンマは大量に取れるときにすぐ冷凍してあるので、秋に東京なんかで手に入る痩せたサンマより余程油が乗っているのだろうーと書いてみたけど、これじゃ説明になってないなあ。産地が違うのだろうか?
ところで今回のサバを解凍するとこんな感じ。お箸くらいの体長なので、一食で2匹は食べられる(笑)。うちの番頭さんチョメは、コプラ(ココヤシの油実)と一緒に一気に7匹平らげたそうだ<<だからあんたのお腹はへこまんのよ。それで料理法だけど、さすがにサバはいくら保存状態がよくても生で食べる気はしないので、空揚げしたのをマリネにしたり、BBQにしたり、フライパンで焼いたりして食べている。10キロで60匹位いたのを、3分の1は大家さんへお裾分け、もう3分の1はスタッフでBBQにする予定なので、わたしがせっせと食べる分は20匹くらいか?でも冷凍庫に入れておけば、しばらくは持つだろう。
ちなみにキャッチのマグロはどうなったかというと、やはりヤップで売りに出されたようだ。大家さんが、誰それが200ドルで競り落としたとかで、「YFAはもっと安く売るべきよ。あのマグロはYFAが取ってきたのもじゃないんだから」って怒ってた。「だけどねえ、マグロは日本に送るともっとすごい値段になるよ」となだめるわたし。YFAとしては漁船を預かったものの係留料は取れないだろうし、それじゃなくても収入がゼロに近い状態だったから、この際キャッチや餌を売りまくって臨時収入を狙いたい気持ちはよくわかる。YFAのマネージャーや職員の顔つきが、最近なんとなく明るく見えてしまうのは思い過ごしだろうか?
ヤップの旅の情報はこちらでどうぞ。
http://www.naturesway.fm/index2.html