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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

suyap.exblog.jp

2006年ヤップデイ・初日

天候:本曇り
風向:北東
風力:6ノット
湿度:85%
気温:26.9℃
気圧:1010hPa
(ヤップ気象台午後9時53分発表のデータ)

a0043520_23321247.jpg今日と明日はヤップ島をあげての「祭り」の日だ。学校も官庁も休みになり、島のあちこちの村や地区から色々な踊りが披露され、ヤップの伝統的な暮らしに必要な技術が競われる。アメリカの信託統治領から一応独立という形になる過程で、だんだんモダンになってくるヤップの暮らしだけど、せめて1年に一度くらいはヤップの暮らしの伝統やアイデンティティを思い出す日をつくろう、ということで始まったらしい。だからヤップデイに行くヤップの人は原則として伝統衣装を着なければいけない、ということになっている。

ところが近年それが守られなくなり、ここ数年はヤップデイのたびに「伝統衣装を着ているのはヤップ人より外国人のほうが多いではないか」という反省とも自嘲ともつかない会話が繰り返されている。ヤップの伝統衣装は、女は腰みの、男は独特のマワシつきのフンドシだ。わたしは日本人が着物を着る感覚に似ていると思っている。だから、確かに面倒くさいし、行動の自由も制限されるし、製作に時間もかかるので、誰かが洋服で行き始めたら、どんどん洋服でヤップデイに行くヤップ人が増えていった。

それが、今年はやや「着物」度が高くなったという。わたし自身は、ダイバーのお客様がおられるので、残念なことに今日は会場には行けなかったが、行った人の誰もがそう言っていた。それと、ローカルのFMラジオ放送がヤップデイを実況中継していて、なんとインターネット上でもヤップデイの様子が聞ける。つなぎのアナウンサーのしゃべりはアメリカのラジオパーソナリティのマネをしてて、わたしには聞くのがつらかったけど、踊りやその他のデモンストレーションが始まると本物が聞けるから、うちのスタッフなどはボートの上にわたしの携帯ラジオを持ち込んでかじりついていた。来年あたりは画も入れて欲しいなあ、と思う。という訳で、冒頭の写真は2002年に同じ会場でやったときの口開けの踊りティヨール(ルール地区)です。

ところで、そのヤップデイの1日目だけど、午前9時半開始がややずれ込んだのは例年のとおり。それがどんどんずれ込んで、トミール地区の集会場トモールの会場で総ての今日の踊りを終了したのが、なんと午後8時。さすがに今日の業務はそのころには終了してて、わたしも店でラジオを聴いていた。う~ん、今年は踊り手もローカルの観客も、確かに盛り上がっている!

このブログの読者には元ヤップ在住とか、ヤップ・フリークな人も多いので、いちおうメニューを書いときます。

3月1日
(午前の部)
オープニングのスピーチ各種
石貨運びのデモンストレーション
口開けの踊り(ティヨール/トミール地区)
またまたスピーチ各種
ヤシ篭編みのコンテスト
ヤシの葉のボール編みコンテスト
ヤップ式おじゃみコンテスト
竹いかだ作りコンテスト
ヤシの木&ビンロウの木のぼりコンテスト
投てきコンテスト
(午後の部)
女の座り踊り(テブ村&メルール村/トミール地区)
棒踊り(マ村/トミール地区)
棒踊り(ウェロイ地区)
女の座り踊り(ルムング地区)
女の座り踊り(アフ村/トミール地区)
男の立ち踊り(トミール地区)
男の立ち踊り(ルムング地区)

3月2日
(午前の部)
諸々スピーチ
男性の伝統衣装デモンストレーション
女性の伝統衣装デモンストレーション
男の刺青デモンストレーション
丸太運びデモンストレーション
竹いかだつくり
その他、農産物、ハンディクラフト展示
(午後の部)
口開けの踊り(ティヨール/トミール地区)
男の立ち踊り(ボゴール村/トミール地区)
女の座り踊り(ボゴール村/トミール地区)
棒踊り(ルムング地区)
男の座り踊り(ギルマン地区)
男の立ち踊り(ヤウォール/トミール地区)
男の立ち踊り(マアプ地区)

と、こんな感じ。察しの良いヤップな人は、踊りを出す村や地区が偏っていることにお気づきでしょう。ガギール、ルール、ファニフが欠落です。今年は州知事選挙の年だし、会場がトミールだからスネちゃった地域もあるかもだし、、、?事ほど左様に、ヤップの人たちにとって島の暮らしは色々面倒くさいことも多いのだ。

それにしても、トミール勢の気合の入りようは半端じゃないです。うちの弁当係のおばちゃん一家は、ルールの家からトミールに移り住んで練習に励んでおりました(お陰でわたしは新たな弁当係を捜して奔走するはめに)。あと、ギルマンが微妙なところで、実は40年ぶりとかの男の立ち踊りを復活したのだけど、これはヤップデイ会場では「諸事情で踊れなくて」、明日夜コロニアで行われるヤップ観光局主催のレセプションで踊るらしい。わたしとしては、この踊りだけは是非見に行きたいと思っている。

というわけで、明日暇だったら、http://www.fm/yap/radio.htmにアクセスすると踊りのシャントと会場の雰囲気はわかると思う。夜の観光局主催のレセプションも放送するらしいから、ギルマンの踊りは見もの(聞きもの)かも。




ヤップの旅の情報はこちらでどうぞ。
http://www.naturesway.fm/index2.html
by suyap | 2006-03-01 22:15 | ヤップの伝統文化
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