天候:ところどころ曇り
風向:東北東
風力:9ノット
湿度:83%
気温:27.1℃
気圧:1009hPa
(ヤップ気象台午後10時57分発表のデータ)
潮位の関係で、このところ出勤時間は午前6時からという日が続いている。だから夜遅くなるとがくんと思考能力が低下して、気がつくと両まぶた接合、このブログを書こうと思ってパソコンの前に座っても、はっと気がつくと回線つないだままで1時間も経ってて、その間の記憶が全くございません、になっちゃってたり(笑)。この状態はもう数日続きますが、その間、投稿のない日や文章の支離滅裂などがあるやもしれず、どうかご理解のほどを!
今夜はまだアタマがはっきりしているので、さっき作って食べたバナナの花の料理を紹介。バナナという植物は太く大きくなるけど、「木」というよりも「草」に近い。成長も早いかわり、大きな台風がくるとバタバタ倒れてしまう。でもすぐに新しい芽が出て8ヶ月くらいで実が収穫できるようになる。それで実のなり方だけど、写真のとおり幹に近い方から、ひと房ずつなっていく。そして実の先についているのが、苞(ほう)に包まれたバナナの花だ。
苞の下には受粉前のベイビーバナナがお行儀よく並んでいる。
ラッキョウの皮むきのように、むいてもむいても同じようにベイビーバナナが出てくる。赤茶色の外側の苞は硬いので、どんどんむいていくと、
どこまでむいてもいっても苞>花>苞>花と続くのだけど、左の写真のように色が白くなるまでむくと苞も花も柔らかくなり、実はこの部分が美味しい食材になる。
輪切りにしたのが右の写真。苞>花>苞>花と並んでいるのが見えるでしょう。
これをチョンチョンと千切りにして、油少々を引いたフライパンや鍋で、タマネギや好みの野菜も加えて炒め、残り物のサカナの身をほぐしたのとか、ツナ缶などを加えて、好みの味付けをすると、りっぱな一品となる。マクロビオティック風に言うと、陰性のバナナの、そのまた陰性の花だから、生で食べるのはまだやったことないけど、地域によってはバナナの花サラダというレシピもあるようだ。でも、ヤップの人も生ではさすがに食べてない。
バナナの実が一房、二房、三房くらいなってくると、花は切り落とす。そうしないと、どんどん実が増えていって、結局どの実も貧弱になってしまうからだ。だから、バナナの花はどっちかっていうと副産物。缶詰カキカキ開けて白いご飯にのせ醤油をぶっかけて食べるというような食生活に陥っている人の増えている今のヤップでは、切り落とされたまま捨てられてしまうバナナの花もあり、若い世代ではバナナの花を食べたことのない連中も多い。
そんな中で、わたしはせっせとバナナの花を料理する。美味しいし簡単だし安いし(笑)、あちこちの人に「捨てるバナナの花があったら、わたしにちょうだい」と声をかけている。「変な外国人がいるなあ」という記憶でもいいから、バナナの花は食べ物である、という認識を、ヤップの若い世代に伝えたいなあ、という気持ちも込めて。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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