天候:曇り
風向:東北東
風力:10ノット
湿度:81%
気温:27℃
気圧:1008hPa
(ヤップ気象台午後8時52分発表のデータ)
3月1日と2日は「ヤップデイ」という年に一度のお祭りの日だ。島中あちこちから、それぞれの村に伝わる伝統の踊りが、2日間にわたって延々と披露される。去年が低調だったぶん、今年はたくさんの踊りが用意されているという。わたしは期間中毎日ダイビングが入っているので、今年は全部の踊りを見ることができなさそうなので、残念だ。
ヤップの踊りは、それぞれの村に伝わる歴史や出来事を唄に託して伝えるツールでもあった。人々は、それを繰り返し練習し一緒に踊ることで、村の歴史を学び、グループとしての結束を固め、そして若者は踊りを通してエネルギーを発散・昇華していたのだと思う。村ごとの踊りを披露しあって、その村のまとまりとかプライドを競い合う、そういうことが昔は頻繁に行われていた。それがいまは、政府主導型の「ヤップデイ」という祭りという形でのみ、かろうじて伝わっている、という現状だ。
ヤップデイに出す本番を控えて、先週と今週の週末に、あちこちでThun buwという催しが行われた。これはいわは本番に望む前に長老や踊りの師匠たちによる検分だ。ヤップのどんな踊りも一連の儀式にのっとって行われるので、どの村でもこのステップを無視して本番にのぞむ訳にはいかない。そこでダメ出しが出ると、改善されるまで踊られる。だから、踊り手たちも真剣だ。
今日は、一回目の踊りでちょっとしくじった子が出て、もう一度踊りなおしとなったが、わたしたちは日も暮れて遅くなったので早めにお暇して帰ってきた。今夜はもうまぶたがくっつきそうなので、ヤップデイと踊りについては、また日をあらためて投稿しよう。
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