天候:曇り
風向:北東
風力:10ノット
湿度:73%
気温:27.2℃
気圧:1009hPa
(ヤップ気象台午後11時50分発表のデータ)
グアムから午後9時10分に到着するはずの飛行機が1時間以上も遅れたので、空港からお客様のホテルチェックインまで見とどけ明日のツアーの相談をして家に帰ると、もう日付が変わる時間が近かった。だからこれを書いているのは、ホントは完璧に明日なのだけど、昨日お休みしてしまったし、日付は今日のままにしておくことにした(笑)。
それで、写真はヤムイモの一種、ダール芋のそのまた一種の、ヤップではモロスと言われているイモだ。モロスというのはパプアニューギニアあたりの地名で、そこから来たイモだからモロスと言うと聞いたことがある。地名で呼ばれる食物は他にもあって、タロイモの一種でヤップ語でライというイモは、またの名をホノルルとも言う。これは日本のサトイモに近い。
それはともかく、このモロス、炊くのにすごく時間がかかる。わたしは実はモロスをまだマトモに炊いたことがないのだ。ひとつにはうちに竈(かまど)がないので灯油コンロでは火力が弱いせいもある。でも、ヤップの女の人はどんな火でもちゃんと炊いているのだから、わたしの炊き方の問題のほうが大きいのだろう。モロスを食べるのは大好きなのに、わたしとは相性の悪いイモなのだ。
つい最近、「モロスは生のまま一度冷凍してから炊くと早く炊けて味もモッチリとして美味しくなる」という話を聞いた。早速モロスが手に入ったので今夜それを試して見た。習ったとおりに沸騰したお湯の中に凍ったままのモロスを放りこみ、強火で延々と45分。竹串がスーッと通ったので、おお、やっぱり炊けるのが早い、と感動して火からおろした。少し冷めてからワクワクしながら包丁を入れると、ガチョ~ン!
ご覧のとおり中心はまだナマ。すでに空港に行く時間が迫っているので炊きなおすわけにはいかず、そのままありあわせのものを腹にかっ込んで夕食は終わり。だからいまお腹がグ~っと鳴っている。でも寝る前に食べるのはよくないみたいだから、今夜は我慢しよう。
このモロス、収穫時期の決まっている他のヤムイモと違って、何年でも土の中で育つし時期を問わすいつでも掘り出せるという。「最近は掘って食べる人が少ないから、山に入ればいっぱい埋まってるわよ」とのことだ。ちゃんと炊いたモロスは、ほんのり甘くてモチッとしてて、なかなか上品なお味だ。今夜は食べそこねたけど、、、グ~。
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