ブログトップ | ログイン

ミクロネシアの小さな島・ヤップより

suyap.exblog.jp

ヤップで日本蕎麦と海苔!そして、、、

天候:晴れ時々曇り
風向:東
風力:8ノット
湿度:87%
気温:25.8℃
気圧:1010hPa
(ヤップ気象台午後10時51分発表のデータ)


昨日、「どこに住んでも、口にするものはなるべく「地」に近いものを選ぶのが、体には一番良さそう」なんて書いておきながら、実はわたし、蕎麦食いデス。麺類大好き、3食麺類でもオーケー、とりわけ日本蕎麦に目がない。という訳で、日本に行くたびに大きな空のスーツケースを引っさげて行き、帰りはしこたま食料品を詰めて運んでくるということをやっている。

ヤップで日本蕎麦と海苔!そして、、、_a0043520_0452335.jpgわたしがヤップに来た当初は、今より日本食品は少なかった。もはや国籍不明の感のあるショウユやサッポロ(インスタントラーメンの)、それに、なぜか桃屋のキムチベース業務用(パパイヤでキムチを作ります)などは普及していたが、たまに見かけるソーメンは用心しないとカビが生えてたし、日本蕎麦なんて絶対になかった。それが3年くらい前から、ヤップでも日本蕎麦を買えるようになったのだ。

ヤップに在住している日本人はJICA関係者(青年海外協力隊員や専門家)も入れて、せいぜい20人ちょっとというところだと思うけど、それらが全員で蕎麦買って食べているとは思えないし、日本人がマネージャーのメジャーな店ならまだしも、ちょっとメインルートからはずれたヤップ人のファミリー経営の店でも、このとおり。ブログに載せるから写真撮らせてね、と頼むと、「日本人が一挙にうちの店に押し寄せても、そんなに在庫ないんだけど」と心配顔のオーナー氏。それにしても、どういう人たちが買っていくのだろう。

ヤップで日本蕎麦と海苔!そして、、、_a0043520_0455730.jpgもうひとつ、Sushi Wrapper! そうか、海苔はスシラッパーか(笑)。韓国産の味付海苔と、「兵庫県産」の寿司海苔が仲良く並んでる。ヤップに来たての16年前、「日本食を作って食べてもらおう」と頑張って海苔巻きを作って当時の職場に持って行くと、同僚のヤップ人たちは「ゲッ」という顔つきで、それでも義理でしぶしぶ手をだした女の子は、なんと海苔をむいて食べてた。「ワタシ、こういう紙みたいなの、食べられないのよ」って。それを思うと隔世の感である。

当時、既にパラオではノリマキのテイクアウトも売ってたから、単にヤップが田舎だっただけだと思うけど、今では、得体不明の肉&添加物ゴテゴテのスパムが乗っかってるスパムむすびや、ツナやスパム入りのノリマキが、ランチ時になるとあちこちの店に並ぶし、ホームパーティなどでノリマキを作るオカミさんも多い。これらは決して在住日本人が広めたものではなく、「パラオではやることは、数年遅れでヤップでもはやる」の一例だと思う。

70年代後半から観光開発が徐々に進んで外国人との接触の機会が増えたパラオについで、ヤップでも、飛行機の便数が少ないから観光客はそんなに増えてはいないけど、外国人でビジネスを目的に来る人が増えている。そこにもってきて2年前の台風でばら撒かれた、円に換算して32億相当の金がローカルの購買力に拍車をつけた。人々の外食の回数も増え、テイクアウトランチも過剰なほど出回るようになった。これらは今のヤップのキャッシュフローと食生活の変化をあらわすバロメーターのひとつであるように思われる。出所不明の食品が地球上を駆け巡り、どこに行っても金太郎飴のような餌を食べ、人類はどんどん飼いならされていく、、、誰に?そういうのを「グローバリゼーション」というのだなあ、とつらつら連想を重ねてってるところで、恐いニュースを見つけてしまった。ケムトレイルって知ってましたか?



ヤップの旅の情報はこちらでどうぞ。
http://www.naturesway.fm/index2.html
by suyap | 2006-02-21 23:33 | ヤップで頑張る日本製品
<< インターネット事情 バナナいろいろ >>