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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

suyap.exblog.jp

気になるあの子

天候:曇り
風向:東北東
風力:12ノット
湿度:88%
気温:26.5℃
気圧:1009hPa
(ヤップ気象台午後9時発表のデータ)

↑これでどうだ!って(笑)。ブログを始めてまだ数ヶ月、いまだに試行錯誤が続いているが、毎日書くということは日記みたいなものだし、じぶんの記録としても有効であるわけで、だったら、その日のデータもちゃんと入れておこう、という発想が高じてこうなった。それに読者の方にも色々な面で役立つかも?風力や気圧なんて必要ないかもしれないけれど、つもり積もれば有用なデータとして役立つこともあろうし、とりあえずは、昨日と今日の気圧を比べると、お天気が下り坂か上向きかどうかくらい、わかるもんね。

気になるあの子_a0043520_20584195.jpgそれで今日は話題は昨日の続きで海の話。このところ気になっているのが、この写真のサザナミハギだ。サザナミハギは水中で見るとやや濃目の灰色のボディに細かい黄色のサザナミ模様がはいっているサカナだ。でも写真の固体は黒っぽいボディに尻尾にかけて黄色が入り、明らかに違う色彩だけど、サザナミハギは、時にこのような色彩変異を起こすらしい。手持の図鑑ではそこまでしか書いてないから、なぜ色が変わってしまうのか、同じ固体が時期や成長段階で変異するのか、あるいは生まれつきなのか、将来みんなと同じ色に戻れるのか、まったくわからない。

彼(彼女?)が、もし同じ固体だとすると、もうかれこれ2年近くにわたってわたしは同じ場所で見ている。以前は黄色の部分がもっと広かったような気がするし体も小さかった。普通の色をしたサザナミハギはたくさんいるけど、この色彩変異の固体は、ここでしか見ていない。それにしてもサザナミハギが2年以上にわたって生きるものなのか、以前見た色彩変異の個体と、この固体(再会して意識しだしたのは実は3ヶ月前です)が同じものかどうかも、わからない。でも場所はドンピシャ同じだし、意識するようになる前もなんとなく見ていたと思うから、わたしは同じ固体だと思っている。

それでこの子が、また健気で可愛いのだ。サザナミハギは他のハギと比べてもかなり大き目の口を持っていて、それでタコの吸盤のように岩の表面をチュッパチュッパ吸い取るように餌を掻きとる。それを見ていると、わたしも口を突き出して一緒にチュッパチュッパやりたくなってしまう(笑)。まわりに仲間のサザナミハギはいなくて、いつ見てもひとりぼっち。住んでいる場所も行動範囲も半径5m以内のようだ。だから、近くを通りかかるたびに会いに行く。「あっ、無事でいたのね。よかった!」って。向こうがわたしのことを覚えているわけなんか絶対にないのだけれど、でも、「な~んだ、スーがまた来たのか」って感じで、あまりおびえないでわたしの目の前でチョロチョロしてくれるような気がするから、恋心の思い込みはノーテンキなものだ。

サザナミハギはヤップでも惣菜魚。いつなんどき素もぐり漁で突かれてしまうやもしれず、毎回彼(彼女)のねぐらを訪ねるたびに、ハラハラ・ドキドキしているのだ。


ヤップの旅の情報はこちらでどうぞ。
http://www.naturesway.fm/index2.html
by suyap | 2006-02-18 23:23 | ヤップの自然・海
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