今日はまた雨空に逆戻りしてしまったヤップ、降ったり止んだり、ときに土砂降りになったり、、、それにしちゃ、この写真の青空は何?と思われそうだけど、ずっと前に撮った♀のパパイヤだ。このところ曇りや雨が続き、私の気分も調子もいまいちダウンだったので、今回はちょっと明るくいってみたい。
パパイヤはふつう雌株と雄株にわかれている。とうぜん雌株には雌花が咲き、雄株に咲く雄花の花粉を、虫や鳥などが媒介して雌花が受粉し、実がなる。写真で上のほうに見える白いのが花、下のほうにぶらさがっているのが実だ。今日たまたま店で3種類のパパイヤの実を見つけたので、「やったね、今日のテーマはパパイヤ」と決めて買ってきたのはいいけど、てっきり雌雄両方のパパイヤの写真を撮って保存してあると思っていたら、なんとこの一枚だけ(汗)。そんなわけでパパイヤの♂はまた日を改めて、♀のもっとマシな写真とともに紹介シマス。
パパイヤも熱帯アメリカ原産だ。16世紀ころスペイン人によって太平洋の島々や東南アジアにもたらされた。学名
Carica papaya L. 和名ではチチウリともいうそうだ。ヤップ語ではババイ。原産地のカリブ諸島あたりではアババイというらしいので、学名から一般名にもなっているパパイヤより、ヤップ名のほうがより原産地名に近い発音なのは、偶然だろうか?
今日買ってきたのが、この3種。パパイヤの種類はこの他にもまだたくさんある。中には実がもっと大きく長細くなり、中身が紅橙色になるものもある。ヤップのパパイヤはほとんど雌雄異株だけど、まれに両性をそなえたのも発生する。また、株を傷つけたりすると、そのショックで性転換してしまうようなオモシロイ性質もあるらしい。ちなみに日本に輸入されているのは、ほとんど雌雄同株の栽培種だそうだ。
ヤップのような熱帯地方では、パパイヤは何の苦労もなく育つ。キッチンの生ゴミをうっかり貯めておくと、熟れたパパイヤの種から目が出てきてしまうくらいだ。だからフルーツとして生で食べるときも豪快に。このように半分に割って種を取りのぞきスプーンで実をすくいながら食べる。レモンやギンガンなどの酸味を絞ると、なおグーだ。ヤップにはヨーグルトは売っていないので手作りするしかないのだけど、プレーンのヨーグルトをのせて食べても美味しい。
パパイヤには、まだまだ色々な食べ方や使い方がある。これからおいおい紹介していくので、乞うご期待!写真のように実の中は空洞部分が多いので、「ワタシノアタマハ、パパイヤダカラネエ」というと、「わたしゃ物忘れが多くてねえ」くらいの意味で、ヤップのおばあちゃんたちがよく使う表現だ。
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