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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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主食で食べるバナナ

主食で食べるバナナ_a0043520_21402292.jpg日ごろ世話になっているヤップのファミリーから、お年賀のギフトが届いた。その家のおかみさんが生のココヤシの葉でちゃっちゃっと編んだ篭に、家のまわりで栽培しているパパイヤやバナナが山盛りで、その下には2種類のヤムイモと1種類のタロイモが入ってた。写真に見える後ろのパパイヤは今が食べ時で、真ん中のはヤップの常温(28度)に置いておくと明日か明後日が食べごろ。手前左のバナナは香りがよくて美味しい高級品(笑)で、すぐに食べられる。右のは同じく常温であと3日で黄色になるだろう。左後ろにちょんと見えてるグリーンのバナナは、待ってるとやはり4~5日で黄色になって生でも食べられるが、これは煮て主食として食べると美味しいタイプだ。

主食で食べるバナナ_a0043520_21405372.jpgそこで、さっそく料理に取りかかった。バナナを一本ずつ切り離してきれいに洗い、先の部分だけ切り落とす(皮はつけたまま)。それを鍋に並べて水をひたひたに張り、強火にかけて沸騰したら蓋を少しずらして、そのまま約10分煮て火を落とす。蓋を戻して余熱で蒸らして、基本的にはこれで出来上がり。右の写真は煮上がったところだ。皮をむいて煮る方法もあるが、バナナのアクで手も包丁もギトギトになるし、皮付きのほうが持ちもいいので、ワタシはふつう皮付きで煮る。

主食で食べるバナナ_a0043520_21413499.jpg今日はそれにもうひと手間かけることにした。煮あがったバナナの皮をむき、再び鍋に並べて、ココナッツクリームを注ぐ。これをクリームが焦げない程度の中火にかけて、バナナとクリームがひと煮立ちしたら火を止める。ココナッツクリームを入れたら、味噌と同じようにあまり沸騰させないのがコツだそうだ。ココナッツクリームは、成熟したココヤシの実(コプラ)をカリカリ削りおろし、それに水を適宜加えてギュッと絞って作るのだけれど、今日はアンチョコで缶詰のを使ってしまった。だから量がちょっと少なめです。ほんとうは、もうちょっと加えたいところ。

バナナは一年中収穫できるので、ヤップの重要な主食のひとつになっている。ワタシも初めのうちこそ「味もそっけもない食べ物だなあ」と敬遠していたけど、これがサカナや油気を使ったオカズととっても合うのデスネ、それに繊維質もたっぷりだから、お腹の調子もよくなるし、料理も簡単だし、今ではクッキングバナナは日常的によく作るレシピのひとつになった。バナナを美味しく食べる料理法は、まだまだ奥が深いので、また違うのを作っったときには報告しますデス。



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by suyap | 2006-01-09 21:53 | ヤップの伝統食
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