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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ふたたび台所の生命力

けさ台所の隅に置いている生ゴミ入れ(米とぎ汁乳酸菌液の入ったバケツに放りこむ前に、少し水気を乾燥させるための)を見ると、サツマイモの切れ端から、ヒョロリと芽が出てきていた。
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うわ~すごい生命力!でもね、あなたを畑に植えてあげたいけれど、うちの猫の額菜園では、このまえ収穫してツルを抜いたすぐそのあとに芽を出してきたサツマイモがいっぱいで…ゴメンね。

そしてきょうは、来年から4年の任期をつとめるヤップ州知事・州議会議員を、ヤップの人たちが選ぶ大切な日だ。投票時間は午前7時から午後7時まで(どうか勝手な終了時間短縮なんてありませんように)。その間は、アルコール飲料の販売が州をあげて全面禁止になる。いまこの記事を書いているのがヤップ時間(日本より1時間早い)の午後6時ちょっと前だから、あと1時間ちょっと、わたしもビールを買えないわけだ(苦笑)。

ヤップ島の場合、投票所は島内20ヶ所近くに設置され、警察官の立合いの下、各所2名の選挙管理人が投票箱の番をする。でも選挙管理人の「話し相手」として近くの住民は自由に出入りできるみたいで、村の中の投票所では、選挙人名簿を見なくても、誰が投票に来たか、すぐわかるという。今回はギャンブル禁止の憲法改正を問う住民投票も入っているので、選挙人は3種類の投票用紙を投じることになるのだが、投票用紙を色分けすることで区別するとし、投票箱はひとつだけのようだ。

村々に設置された投票所のほか、島の中心地コロニアのコミュニティ・センターには、ヤップ島以外のヤップ州離島から来ている住民のための投票箱が、各選挙区ごとに設置されている。何十年ヤップ島に在住していようと、離島出身者は産まれ島の選挙区に投票することになっている。それに加えて、登録した投票所に行く時間がないヤップ島出身者でも、希望すればコミュニティ・センターで投票できるようになっているらしい。それにまた加えて今回から、連邦政府の選挙用IDカードを提示すれば、どの選挙区でも投票できるようにもなったらしい。こういう複雑な投票人管理体制で、どうやって二重投票をチェックするのだろうか…?不正選挙が当たり前になってしまったヌッポンからきたわたしには、心配でしようがないのだが、みなさん、おっとりと構えて粛々と投票なさってます。

<追記>
やっぱりミクロネシア連邦政府の選挙用IDカードでは、ヤップ州総選挙は投票できないという公式見解は変わっていなかった。にもかかわらず、IDだけで受けつけた投票所もあるようで、それどころか、ヤップ州の選挙人登録をしていない人まで受けつけたところもあったという情報もはいって、ただいま詳細調査中

ヤップ島選挙区(District 1)では、投票時間の終了を待って、今夜から開票作業が始まる。例年通りなら、作業は深夜に及ぶまで継続され、途中経過が逐一ラジオで放送されるはずだ。今夜はペンを握ってラジオの前にかじりつき、各候補者のスコアをつけながら、眠れない夜を過ごすヒトビトが多いはず(わたしもね^^)で、あすのヤップは、どこへ行っても寝ぼけ眼だらけになるだろう。

とはいっても、あす朝までにだいたいの結果が判明するのは、ヤップ州議会ヤップ島選出議員(6名)のみ。離島分(District 2, 3, 4, 5と州知事選)は、現在いちばん東端の島で待機している州連絡船が、各島から投票箱を回収して戻ってくるのを待たなければならない。そしてグアム、サイパン、ハワイ、US本土に置かれた在外投票所の箱は、週2便しかない飛行機で持ち帰られるから、なにごとも起きなければ、投票結果が最終的に確定されるのは、2~3週後となるはずだ。

しかし今回は…どうもそのなにごとかが起きそうな、いやな悪寒がしていて、投票もできないわたしは、ひとりでヤキモキしている。自立派候補が、不正もできないほど大きく水をあけて当選してくれれば良いのだが…。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2014-11-04 18:17 | ヤップな日々
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