ブログトップ | ログイン

ミクロネシアの小さな島・ヤップより

suyap.exblog.jp

花の命は短くて

年度末のモロモロをなんとか無事にやり終えて、ほ~っとひと安心。9月30日はちょっぴりけじめな日でもあったので、夕方からスタッフ全員でささやかな食事会&飲み会を催した後は、どーっと心地よい達成感と疲労感に襲われてバタンキュー…というわけで、ブログも丸二日間ご無沙汰しました。

本日のヤップ島は、ずいぶん遠くにいる台風18号(Phanfone)の影響がまだ続いていて、やや強めの西風に、曇り、晴れ、ときどきスコールという猫の目なお天気、近所のオオハマボウのこずえも、心もとなげにゆらゆらと揺られつづけていた。本日はそんなオオハマボウの花のお話。

花の命は短くて_a0043520_1873741.jpg花の命は短くて_a0043520_1875388.jpg
多くのフヨウ属(ハイビスカス)の植物がそうであるように、オオハマボウの花も一日花だ。朝、日が昇るころに一斉に咲いた黄色い花は、夕方から夜にかけて、みんな地面に落ちてしまう。しかも落ちる前の花の色は、もはや黄色ではなくてサーモンピンク色、お日様が真上から西に傾き始めると、見る見る花の色が変化していくのだ。

正午前にはまだ↑黄色だった↑花が、2時間後に見に行ってみると、

花の命は短くて_a0043520_1883528.jpg花の命は短くて_a0043520_1884349.jpg
すでに黄色とサーモンピンクの中間色?に変わり始めていた。色が変わるタイミングは、どうやら日差しにも大きく影響を受けるようで、かんかん照りの日ほど色変わりの時間は早い。上でも書いたとおり、きょうは晴れたり曇ったり降ったりの猫の目天気だったので、ゆっくりと変わっていったようだ。

それでも午後3時過ぎに確認すると、

花の命は短くて_a0043520_1891958.jpg花の命は短くて_a0043520_2075969.jpg
もう完全にサーモンピンク化していた。じっと花の前に陣取って、色の移り変わりを映像化するとおもしろいだろうね。

その後、午後4時過ぎから30分ほどスコールがやってきた。その雨が上がったあとで見に行くと、

花の命は短くて_a0043520_1810076.jpg花の命は短くて_a0043520_1810795.jpg
もう木に残っている花はひとつもなかった!

同じアオイ科(Malvaceae)でもサキシマハマボウ属サキシマハマボウ(Thespesia populneaも、同じような形をした黄色の花を咲かせて、同じように色を変えるけれど、それらは1日限りで落ちたりはしない。「花の命は短くて…」と、その短命と潔い死に方(?)を美とする感性を持っている人はヤップにも多いが、その一方で、日本のツバキのように、コロッと首が落ちることを縁起良しとしない人もいる。

いずれにしても花も人も、みな限りある命、それは短し、恋せよ乙女♪な~んちゃて、タイトルの昭和な林芙美子サンから、大正時代へと後ろにワープして〆てみるのでありました(笑)


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら人気ブログランキング地域情報 & にほんブログ村海外生活ブログにクリックをお願いします。


ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
http://yaplog.jp/suyap/
ヤップ島の旅案内:
http://www.naturesway.fm/index2.html
by suyap | 2014-10-02 20:00 | ヤップの自然・陸
<< 今度は19号Vongfong発生 台風18号(Phanfone)... >>