野外でサカナを料理することになって、あちこちの「サカナを売っている店」をまわったら、
某店で、ズドンと頭を銛で射抜かれた、あわれなナポレオンの若者が売られていた…
「あれっ?ヌメム(ナポレオン)やガミグル(カンムリブダイ)は、店で売ってはいけなくなったんじゃないの?」
と女性の店番に尋ねても、
「そんなこと、知らな~い」
すでに成仏してしまったナポさんを目の前にして、ここで文句を言ってもしかたがないので(ナポさんを食べたいという下心も抑えきれず)、予定の量よりも大幅に上回ることを承知で買い上げて戻ったら、チョメさんやJくんも目の色が変わった。これは、ゆうに10人以上のお腹を満たすことができるだろう^^
翌日、Jくんの奮闘で解体されていくナポレオン。脂がのっているサカナなので、鱗だけでも良い出汁が取れるけれど、今回は、そのレシピはパス。
刺身にした残り半身とお頭を、芋を炊いたあとの椰子殻で炭火焼。
うらめしそうな目をしたナポレオンも、いい感じに火が通ってきて…あれっ、Jくん、ちょっと火が起きするんじゃない?
というふうに、ときならぬナポレオン供養に、みんなで舌鼓をうったわけですが…。
この2~3年で、
ヌメム(ナポレオン)や
ガミグル(カンムリブダイ)といった根付の大きな魚が、いっきに減ってしまったという事実に、いつも海に入っているものなら誰でも気がついている。運よく水中で見かけることができても、かつてのように大群ではないし、サイズもひとまわりもふたまわりも小さ目なのだ。
そしてようやく、
ヌメム(ナポレオン)や
ガミグル(カンムリブダイ)など、特定のサカナを対象に、
自家消費で捕るのはかまわないけれど、現金化(店に売ること)は禁止…という、ウミガメなみの(カメの場合は、自家消費用でも捕っていいのはオスだけ)規則が出来た…はずなのだが、まだ一向に、具体的な規制が発動される様子がない。
特定の漁場を持たない離島人口の流入はサカナを「買う」人を増やし、地のサカナ専門に「買い上げて売る」というフィッシュマーケット商売も順調のようだ。かたや「禁漁区」を設けて海の資源を保護しようとする動きも各地で始まっているが、どこも住民の理解と徹底が難しいらしい。
というわけで、いきなり本日の「お題」の〆にいきますが:
乱獲の素元は…資源の現金化にあり。
な~んちゃって、じぶんでもナポくんを食っておいて言うのも変だけれど…自給自足生活を離れて食料資源を換金化すればするほど、真綿で首を絞めるように、己の生存限界をを狭めていっているわけと。食料自給率をできるだけ高く維持する…これが、個人レベルでも集団(国)レベルでも、ほんとうに問われようとしているというわけですね。
サカナ食いたきゃ、じぶんで捕って来いって(笑)
(おまけ)マグロ屋さんも困っておられます:
○
中西部太平洋のメバチマグロは乱獲状態!?
http://ameblo.jp/seifukumaru/entry-11918520451.html
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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