早朝スノーケリングでマンタを見ての帰り、フィッシング・チャーターで出ていたチョメさん運転のボートが、フルスピードで追いかけてきた。
Jくんに、「これ、持ってかえれ~」と言いながら、なにやら重そうなものを渡している…
わっ、10キロ以上はありそうな
ロウニンアジだ!
ふつうキャースティングという釣りでは、こういうアジ系のサカナはリリースしてもらう。しかし、この可愛そうなロウニンアジくんは、ルアーをえらにひっかけちゃったようで、これではリリースしてもサメの餌になるばかりなので、キープすることにしたそうだ。たまたま釣り場を移動中に、運よくわれわれが通りかかったのが見えたので、長丁場の釣行にサカナを持ち歩くより、早く持ち帰って処理したほうがと追いかけてきた。
チョメさんがJくんに、「サカナを下ろしてサシミにしておけよ」と命令している。「どれだけの量を刺身にするの?」と聞き返したJくんに、わたしが「半身で良いよね?あとはサクに」と口を挟むと、チョメさん「両身とも刺身にするんだぞ~~~!」と叫んで、ボートを出して行ってしまった。
桟橋にもどってツアーの後始末を終えると、おもむろにナイフを研ぎ始めたJくん。ヤップの男って、ほんとうにサカナをさばくのが好きだし上手いなあ。
皮を剥ぎながら、「ひゃ~、このサカナ、見かけよりデカイよ~!」と感嘆の声。「ほんとうに、これを全部をサシミにしちゃうの?」
「いいや、サシミは半身だけにしようよ。あとはサクにしておけば、いつでも切れるから」と、チョメさんがいないのを幸い、ふたたび介入するわたし。スタッフ全員にゲストの4人を加えても、とても食べきれる量ではない。それにサシミが大量に残ると、チョメさんのビールが進みすぎるのも心配だ(笑)。
ヤップでは、このタイプのアジは出世魚…とは言わないけれど、成長によって名前が変わる。まず体長が50~60センチくらいまでのを
ンゴル、それより大きくなると
ムル。このサカナはもう
ムルだねと、Jくんもほれぼれしながら切っている。やがて
ムルがもっと老成すると、敬語をつけて
トゥン・ムルになる。アジの王様、いや海底王国の王様として
トゥン・ムルが登場する、子供向けの昔話もあるほどだ。
ロウニンアジは不味いという人も多いけれど、新鮮なものはアジはアジ!脂が乗って、と~っても美味しゅうございました♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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