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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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【改変】ウミヘビのデート

「なにか細長いヘビみたいなのがいますよ~」というゲストの声に、なにごとかと行ってみると、潮の引いた浜の波打ち際に、なるほどウミヘビらしきものが、ゆらゆら漂っていた。
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ニンゲンが渡ってくるまで、哺乳類はコウモリだけだったと言われているヤップ島の陸上には、爬虫類のトカゲは大きいのから小さいのまでいろいろいるが、まだヘビがいない。

海の中でも、わたしの記憶の中でウミヘビに類するものを見たことは稀だ。ここで説明を付け加えると、海に棲む「ウミヘビ」と呼ばれるものには、大ざっぱに二種類ある。つまり、爬虫類有鱗目(ヘビ・トカゲの仲間)に属するウミヘビ科(ウミヘビ類をコブラ科ウミヘビ亜科とする説もある)と、魚類ウナギ目に属するウミヘビ科だ。爬虫類のウミヘビのほうは、なんたってコプラの親戚なのだから、みな(噛まれると)猛毒を持っている(エラブウミヘビ、アオマダラウミヘビ、ヒロオウミヘビなど)が、魚類のウミヘビはウナギの仲間だから無毒で美味しいかも(笑)。

さて漂いながらわずかに移動している波打ち際のウミヘビを追っていくと、
【改変】ウミヘビのデート_a0043520_9195051.jpg

もう一匹いた。2匹は互いにゆらゆらしながら近づいていき、やがて絡まるように一緒になった。

もしかしたら、交尾するかも?こんな波打ち際で?
↑  ↑
まさかヤップに爬虫類のウミヘビが??? まだ、その正体について半信半疑。

思わず鼻の下がビヨ~ンと伸びかけたけれど、二匹はどんどん沖へと泳ぎ去ったのだった。そりゃそうだよね、あんなこと、ふたり(二匹)だけのほうが良いのに決まってる(笑)。

  ∞  ∞  ∞
あまり解像度の良くない写真を繰り返し見つつ、正体を検索しましたが…わたしの中では、これは魚類のウミヘビ、しかもウミヘビ科ですらなくウツボ科ウツボ属(Gymnothorax)のシマウツボ(Gymnothorax enigmaticus)ではなかろうかと…。ちょっと体長が長すぎ細すぎるのが気にくわんのですが、これ以上の知恵は湧きませぬ…(悲)。

・・・という次第で、タイトルに上げた「デート説」は撤回です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2014-08-05 10:27 | ヤップの自然・海
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