
貿易風に流された薄雲が、ときどきサーッとかかるけれど、おおむね晴れたの一日終わり、ヤップの同年輩の女友達と、久しぶりに「お外で飲み会」と相成った。とはいっても彼女はほとんど飲めない人だから、わたしはビールで彼女はアイスティというセットアップ(笑)、しかもお互いに「一時間くらいね」と言いながら…気がついたら、とっぷりと日が暮れて、ヤシの葉の間から十四夜の月が顔を出していた。

それでも話はつきなくて…双方から、「ねえ、聞いて聞いて!わたしの身にこういうことがあってね、こういう流れになって、こんな対処をしたのだけど、あなたはどう思う?」といった感じで、止めどもなく話題は色んな事柄に及んでいく。
「お互い、こういう息抜きが必要なのよね」、「家族にも言えない本心を聞いてもらえるだけでも、少し気持が軽くなるわ」…etc. 直情直言型のわたしと、大家族を抱えて周囲への気配りもバッチリ型で生きている彼女、どこでどう結びついているのか不思議だが、「本心を曲げず、忌憚のない意見を言い合える」という点では、お互いに信頼し合っている。
そんなオバサン同士の長話に驚いたか、足元でピョコッと何かが跳ねる気配がした…

「あっ、カエルだ!」
「ここでカエルを見るのは初めてかも。どうやって迷い込んだのかしら?」
ちなみに、ヤップではカエルはカエル…厳密には
カイル(kaayruu)といった感じで、ちゃんと最後の「ル」にアクセントを置いて、日本語っぽく発音される。カエルさんも、他の多くのもの同様、日本統治時代に、日本人によってヤップに持ちこまれた生き物なのだ。

G嬢のお祖母ちゃんの記憶によると、彼女のそのまたお祖母ちゃんが若かったころに、初めてカエルを見たそうだ。5世代を隔てた年齢から察するに、それは今から100年ほど前、1910年代の中ごろではなかったか?日本による占領が始まった時期と、ちょうど一致する。
村の道端で見慣れない生き物を見つけた若かりし頃のG嬢のお祖母ちゃんのお祖母ちゃん(笑)は、それをコッソリ家に持ち帰り、「レアものマイ・ペットのお宝」として育てていた。ところが次の年、村のいたるところで同じ生き物がワ~ッと見られるようになって、もう「レアもの性」は成り立たなくなってしまったが、彼女はその後も、「カエルを初めて発見したのは、わたしだよ」と言い続けていたそうだ。
当時、ありとあらゆる種類のカエルが持ちこまれたようで、ウシガエルもやってきた。やがて繁殖期が近づくと、あちこちの田んぼや池から、「ウ~、ウ~」と不気味な声が聞こえてくるようになった。まだ村まで電気が通じていなかった当時、日が暮れると外は魑魅魍魎の世界で・・・ようするに「ゲゲゲの鬼太郎」や「トトロ」の世界ね・・・そこで、「ウ~、ウ~」の大合唱が始まると…
オバケじゃ~~~!
となるのは当然。ヤップの人たちに声の主が判明するまで、しばらくの間、誰も夜道を出歩けなくなりましたとさっ。
虫が多い南方の島にカエルを連れてくると、うざい虫や蚊が減るかも、それにウシガエルは食用になるし…という単純な発想だったのかもしれないけれど、結局、戦後のヤップからは日本人と共にウシガエルは消え去って(戦争中、飢えていた日本兵が食べつくしたかも?)、トノサマカエルがヤップ的に変異したっぽい?のだけが、今でもフツーに生き残っている。
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