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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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太平洋の風下被曝

「ヤップの人の平均寿命はいくつですか?」
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よく聞かれる質問だ。はて、どう答えたら良いものか...。

「長生きする人は90歳を超えてもお元気ですけど、戦後生まれの世代は、40代50代60代で、バタバタ倒れてますね、日本と同じですよ、あっはっは」

ヤップ人の同世代の友人にガンが見つかった。しかも(病院いわく)手遅れ...あるいは化学療法で殺されかけ...だそうだ。このあいだまで元気でピンピンしていたのに...心が重い。

どーして、まわり中、ガンだの心臓だの肝臓だの...みんな、変だと思わないの?昔はこんな病気は多くなかったよね、とくにミクロネシアでは!
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それまではたいして気にしていなかったけれど(あるいは関連性に気づかずにいたけれど)、2011年の3.11以来、やっぱり...そうだよねと、ひとり納得している。

わたしたちは核の申し子なんだ!と。

ラジオ・ニュージーランドから、とんでもないニュースが飛び込んできた:

Tahiti nuclear fallout worse than previously admitted
http://www.rnzi.com/pages/news.php?op=read&id=77235
Following the release of more than 2,000 documents about the atmospheric tests of 1966-1974, the test veterans group says the French authorities measured a plutonium concentration in Tahiti of 500 times the safety limit.

Tahiti is about 1,400 kilometres from Moruroa but under current French law it’s outside the zone where compensation claims for poor health can be lodged.
ムルロア(Moruroa)環礁はいわずと知れたフランスの核実験場だった島。赤道の南に位置するフランス領ポリネシアでは、風は恒常的に東~南東から吹いている。したがって風下のタヒチ全域さらにその先まで、核の「死の灰」が降り注いでいたわけだ。タヒチでのほほ~んと「おリゾート」してるヒトビトよ、この現実から目をそらすべからず!

翻って赤道の北に位置する北太平洋では、風は常に東~北東から吹いている。アメリカが核実験を繰り返したビキニ環礁やエニウェトク環礁から、風下の島々、つまりミクロネシアの島々全域が、核の「死の灰」を浴びていた。
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世界中でガンガンと空中核実験が行われていた時代に生まれ落ちた世代...つまりいま現在50代から60代を迎えている世代は、みんな核の申し子なのだね。

そこにチェルノブイリ(1986年)とフクシマ(2011年)が加わった。この期におよんで、日本でいまだに内部被曝のからくりと、その怖さ、防ぎ方にまったく疎いヒトビトがいるなんて、もう開いた口がふさがらない。

カレイドスコープ:東京湾近くで「シジミ」大量発生の謎 食べられるの?
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-2183.html

こんなアホ記事を書ける馬鹿にそれを承知でしゃあしゃあと垂れ流す悪魔。

自分の身は自分で守るしかない。

米とぎ汁で乳酸菌つくってる~?
玄米で豆乳ヨーグルトつくって食べてる~?


憤怒を腹にためて、ずぶとく生き残ろう!
(それがわからない個体、あるいは、あきらめてしまった個体から...淘汰されるのは自然の理)


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2013-07-04 16:48 | No Nukes!
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