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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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第3回ホームカミング・デイ(パラオ編)

ヤップ観光局が音頭をとって行われているホームカミング・デイ、3回目を迎えた今回は、パラオからグアムへ直行するユナイテッド航空便を臨時にヤップへ降ろすという交渉も成功して、お隣のパラオとの交流の歴史がフィーチャーされた。おかげでパラオから70人以上の参加者を得て盛大に...と思いきや!?
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このような事情もあって(苦笑)、午前中の開会式や口開けの踊りは見に行けなかったが、お昼過ぎにようやく会場のヤップ・リビング・ヒストリー・ミュージアムに行ってみると、
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あれっ?会場の中も外も人もまばらで、テントの下ではローカル・バンドだけがさみしそうにポップスを鳴らしていた。土曜日にもかかわらず臨時バスまで出ていたのに、G嬢が乗ってきた路線では、乗客はたった4人だったそうだ。
第3回ホームカミング・デイ(パラオ編)_a0043520_659209.jpgふ~む、まあヤップ・ジモティーの関心はこんなもんでしょ^^と思いながら、とりあえず、会場をひとまわり。

まずヤップとパラオのつきあいの歴史をディスプレイしている(はずの)展示テントをのぞいてみると...あれ?こんだけ?そこには20世紀の始めにヤップ・パラオを含むミクロネシアにやってきたドイツの調査団が残した写真が数枚、英語の説明をつけて展示されていただけだった(その説明もオカシイという意見もちらほら、これは後日調査してみます)。

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どんより曇った空の下、次に向かったのは民芸品や農産物の展示ブース。ヤップデイと同じ様式で、3区画に区切ったブースがセットアップされていたのだが...

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ひとつはテイクアウトの弁当やハンバーガーを売っているブース。訪れた時間のせいか、もう数点しか残っていなかった。そのとなりは...あれ?空っぽ!隣のブースの人によると、朝から誰も来てないよとのこと。事前の発表では、ここは手工芸品を展示販売する場所として公開されていたはず?

一番盛況だったのは農産物展示販売ブース。とはいってもお客さんが多くて盛況というわけではなく、ブースの中に詰めている農産物提供者の面々がにぎやかだったということ。そのにぎやかさに思わず釣られて、ハイ、買いましたとも!
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というか、値段がびっくりするくらい安かったので^^ 買ったあと写真を撮り忘れたので、洗ったり料理しかけた写真になるけど、↑この鍋いっぱいの4個のラック芋↑と、

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第3回ホームカミング・デイ(パラオ編)_a0043520_63333.jpgサトウキビ、レモン、サワーサップ1個にバナナひと房が、なななんと!全部あわせて、たったの$7.25、市価の半分以下の値段だった!これでなにもお買い物しなくて1週間以上は生きられるな(笑)。

とんだところで大きなお買い物をしてしまったので、買った荷物はそっくりそのブースに預けて、さらに会場内をまわってみることにした。

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「女の家モドキ」(↑左)の中では、ヤップ婦人会がハンディクラフトを展示していたけれど...あれっ?これもヤップ製?と聞くと、(ポンペイ製よ)と恥ずかしそうに離島のおばちゃん。う~ん...。

道路を挟んだカヌー小屋(↑右)では、離島のおじさんたちがたむろっていた。

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ココヤシ繊維のロープやカヌーのミニチュアが展示(たぶん販売)してあったけれど、ここもすごく暇そうで、あまり近寄るとセールス・トークされそうなので、早々に引き上げた。

そろそろ午後の踊りの時間だという頃になって、それまでも今にも泣き出しそうだった空が、一気に大泣きモードになってしまい、踊り目当てで会場に戻ってきていた人たちも、あわててテントや建物の中に駆け込んで、待つこと約30分...。雨が止むのを待ちながら、「次の踊りはガメル(棒術踊り)だからまだ良いけれど、その後はプル・ブット(座り踊り)だから、どーするんだろうね」と、われわれジモッティーは踊り手のことを心配していた。
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ようやく雨が上がり、トミル地区はマ村の子供たちによるガメルが始まった。この踊りのストーリーは、大昔、パラオに石貨を切り出しに行って戻ってくる苦労話だ。踊りが始まる前に、両端から小さな女の子がふたり、アルチャ(鳥)のように舞いながら踊りの列を行き来するパーフォーマンスも見所のひとつ。ところがここで問題発生!濡れないように気をつけていたつもりだったのに、わたしのビデオ・カメラがストライキを起こしてしまった~(泣)。というわけで、この踊りのビデオは無し。

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アルチャが終わって、いよいよ棒術踊りが始まった。しかし↓ご覧のとおり↓、踊りの列の両端には大きな水たまりができていて、みんな際どいところでそれを避けながらこなしていたが、後半は踊り手たちの列が踊りながらわたしの座っていたほうに退場してきたので、見事この水溜りに突入となった。
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もちろん踊りが始まってしまうと、ヤップの踊りは水たまりごときに躊躇なぞいたしませんから!(笑) 水たまりの中で飛び跳ねる踊り手たちはもちろん、まわりの見物人も頭から水しぶきを浴びることになってしまった。きっとビデオ・カメラはそれを察知して、調子悪いフリをしていたんだね...次の踊りでは復活したんだもの(苦笑)。

第3回ホームカミング・デイ(パラオ編)_a0043520_784389.jpg浴びた水しぶきを拭いてやれやれと思う間もなく、雨で遅れたスケジュールを取り戻そうと、ヤップデイと同じように、石貨運びのデモンストレーションが行われた。そうえいばカヌー小屋の横には、それ用の石貨が前日から用意されていたっけ。

運ぶ面子もストーリーもヤップデイとまったく同じで(あらっ、今年のヤップデイの報告をまだ書いてなかった...すみません)。100メートルにも満たない距離を、10回くらい(ヤラセの)休憩をしながら、そのたびに運び手はヤシ酒の供給を受けつつ、小さな石貨はVIP席まで運ばれていった。そこでこの石貨は、わざわざパラオから出向いて来てくれた伝統チーフへの感謝の印として提供された。
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そうこうしているうちに、やや会場の土も水が引いてきて、いよいよファニフ地区ルム村の女たちの登場となった。
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この座り踊りは、カヌー航海の大切な指標のひとつだったグンカンチョウのストーリーを語ったもの。むかしむかし、ヤップの山の上のほうに迷いこんだ若いグンカンチョウが、ニンゲンに捕まってしまった。そしてニンゲンたちは、そのグンカンチョウをヤシの葉で編んだマットの下深くに隠しておいた。
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いつまでも戻ってこない弟を心配して、グンカンチョウの兄たちはヤップ島の上を何度も何度も旋回し、弟の名を呼びつづけたけれど、あわれ弟鳥は飛び立つどころか身動きすらままならない。しかし兄たちの呼び声が聞こえると、ひたすら「ウ~、ウ~」と応えるように鳴いていた...。そういうストーリーなので、踊り手の女たちが「ウ~、ウ~」と声を発するあたりが、この踊りの見所のひとつなのだ。

そしてこの踊りを最後に、第3回ホームカミング・デイ(パラオ編)はそそくさと幕を閉じ、いつもながら感心するほど手際よく、会場の撤収が始まったのだった。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2013-06-19 21:25
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