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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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舞い散る桜の下で

今回のsuyap@japanもそろそろ終わりに近づいてきた。

毎度のことだけれど、今回お会いできなかった方々、まことに申し訳ございません。また管理人自身が一週間以上も放置しているにもかかわらず、何度もこのブログを訪れて、ブログ・ランキング・サイトをポチッ…もうしとつ…ポチッと応援してくださっている方々、ほんとうにありがとう!お陰さまで、あんまりアクセス数が落ちとらんのでたまげたけれど…こりゃ~、ここら辺でなんか書かんにゃ、いけんねえ…(なぜか広島弁)。

というわけで、今年もわが故郷ヒロシマを訪れ、去年同様、被曝2世&2世半の同窓生と時間を忘れて盛り上がったのだけれど、今年は以前から気になっていた、もうひとつの場所へも足を伸ばしてきた。
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東国から夜汽車を乗り継いで、かつて備後の中心地であった福山城址を訪れた日の朝は、格別の寒さで震えあがったけれど、東京で見そびれた桜(ソメイヨシノ)の花びらが、まだハラハラと舞い散っていて感激。うわ~今年もなんとか桜が見れた!

舞い散る桜の下で_a0043520_9352617.jpgまずは、まだ人影少ない城址内をそぞろ歩いて桜を堪能し、天守閣にある福山城博物館の開館を待って見学したあと、ゆっくりと裏道を下っていくと、「阿部神社」と書かれた石柱が見えた。目的地である備後護国神社が、近年まで阿部神社と呼ばれていたと知って、ちょっと感ずるところあり…。現ヌッポン国首相も安倍サンだけど、阿部=安倍氏族って…隠された古代のなにやらを…あれしてこーしてふむふむ?

まあそれはさておき、宮本武蔵サンが座ったという石を横目に見ながら本殿正面側に出て、広く立派な石段を下っていくと、各地の戦没者慰霊碑が、続々と目に入ってくる。そして残り少なくなったデジカメのバッテリーを気にしながら、たどりついた先が、
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メレヨン島戦没者
慰霊碑
巨大な碑であった。

メレヨンとは、ヤップ州離島のひとつウォレアイ環礁のこと。そこに1944年から送られた日本帝国陸海軍の将兵、軍属あわせて5500人を上回る人々が、戦没(その死因のほとんどが餓死、もしくは栄養失調による病死)された。

ウォレアイ環礁(メレヨン)で62年前に起きたこと
http://suyap.exblog.jp/6032304/

碑の裏には、その数千人に及ぶ戦没者のお名前が、ひとつひとつ刻まれている。
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正面前広場からの備後護国神社の眺め。左手の大きな碑がメレヨン島戦没者「慰霊碑」。

そのウォレアイ環礁では、滑走路の老朽化が進み、ここ数年、軽飛行機すら降りられなくなっている。ヤップ島や他の島からのアクセスは、州または連邦政府が運営する不定期の連絡船のみで、ひと月(あるいはそれ以上)に一回といったところ。したがって、2007年を最後に、厚労省の遺骨収集事業も行われていない。

テレビをつければ、安倍っちや防衛相の無様な顔ばかり映り、空疎な「防衛論」が連呼されるという信じられない世相になってしまったなか、桜の舞い散るこれらの慰霊碑に集う戦没者の「英霊」は、いったいなにを思っておられることか。
命とりのアメーバにかかりてすべもなし
 ただ生きのびむ心をはりて
国亡びて山河ありといふことば
 しみじみおもひ南洋にをり
  (メレヨン島・ある軍医の日記/中野嘉一)
1945年8月14日につづられた歌である。

ヒロシマ、ナガサキにとどまらず、フクシマを経験したいま、「国亡びて山河あり」という言葉さえ虚しく響く。便利で、清潔で、一見なんでもスムーズに生活が進むかに思える日本に2週間ほど滞在してみて、「国亡びて山河…すら」の思いが強まるばかりだ。

わがエアー・カウンター君は、福山駅前でいきなり0.20μSvを出した。花崗岩のせいで広島県東部は自然放射線が高い土地柄だけれど、平均0.14~0.16μSvが出た。広島市内では平均0.09~0.12μSv

ガンマー線の空間線量はあくまでも目安、これが上昇しているってことは、呼吸や飲食を通して体内に取り込む様々な人工放射性核種もモチロン増えているってこと。ここまできたら、こんな世の中に誰がしたっ(怒)と静かに憤りつつ、ただ生きのびむ心をはりて、コツコツと自衛するっきゃない!ってわけで、今回もホテルでせっせと米とぎ汁乳酸菌&豆乳ヨーグルト作製中で~す。

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by suyap | 2013-04-18 13:17 | ヤップと戦争
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