ヤップ島の巨大開発に反対するオンライン署名にご協力ありがとうございます。この署名はヤップ州の知事さんあてになっています。世界中から、こんなに注目されてるんだよ、ってことを示すことが大事と考えています。ひきつづき、よろしく!
Say NO to Massive Tourism Investment; Say NO to Land-grabs!
ところで、こうして
外資によるヤップの大型開発反対運動に加わっていると、いままでお付き合いのなかった方々の村のおっちゃん、おばあちゃんたちとたくさん知り合いになれて、わたしにとってもそれは大きな収穫なのだけど、ときに思わぬ依頼を受けることもある。
ある日、ミーティングが終わったあと、Tさんがわたしに話しかけてきた。「suyap、あんたなら、これ読めるだろ?」
見ると、カタカナばかりで書かれた手紙のようだ。しかし...文字は読めてもチンプンカンプン。「Tさん、これ、どなたが書いたものですか?」
「母が遺したものなんだけど、手紙か...もしかしたら(ローカル)薬の処方が書いてあるのかもしれん」と、70がらみのTさん。彼のお母さんなら、生きておられたら90代、バリバリの日本語教育世代だ。しかし、ほぼすべての子音が母音をともなう日本語表記法(カナ)で、唇歯音、 無声破裂音、破擦音、無声・有声摩擦音だらけのヤップ語を表すのはたいへんなことだ...というか、無理。ところどころ拾える単語はあっても、ほぼワケワカメ。
G嬢にも応援をたのんで、2人であ~でもないこ~でもないとやっていたら、チョメさんが「おまえら、中国語しゃべっとんか?」だって(笑)。そんなときG嬢が、「これ、もしかして、左から読むんじゃない?」
なあるほど...
ソロクヤランゴグメマナンガクファラ、ウモグネギ...
「ソロクはSiroeq(シロゥッ=すみません)だよ、ファラはfaa ra(接辞詞)、カルマガリはKa rin m'magaer(カリンマガール=どうもありがとう)だよ、きっと」とG嬢。わたしよりも解読に熱中している(笑)。
「わたしの知らない単語もあるかもしれないから、うちに持ってってお母さんに聞いてくる...」
よく見てみると、LAとかBULとかTHとか、アルファベットらしきものも見られ、おそらくカタカナでは表現しきれないものがアルファベットで書いてあるのだろう。それに全体として、書き手なりに統一した表記のルールのようなものがあるようだ。このようなカタカナによるヤップ語の文書化が、書き手の世代間では普通に行われていたものかどうか、残念ながら知る機会がなかった。
19世紀末にはカソリック教会によってヤップ語の聖書がアルファベットで作られており、戦後になってからはさらに大々的にアルファベット表記が普及したので、日本の統治時代に固有名詞など一部が(日本人によって?)カタカナ表記された以外に、こんな長文のヤップ語カナ表記を見たことがない。
まだまだ解読への道のりは長いけれど、G嬢の助けを得て、なんとか意味がつかめるまでになりたいものだ。ヤップ語表記法については、まだ書きたいことがあるけれど、本日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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