おしゃれな
Jくんのバスケット、いつも中に何が入っているか気になって、ついのぞいてしまうのだが...。
きょうはなんと、パチンコが収まっていた!(笑)
Jくん、ただいま二十歳、う~ん...。でもまあパチンコは、ヤップでは子供のおもちゃというより、男子の生活道具のひとつとも考えられるし...。ジャングルを歩いて、これで野鳥やフルーツ・バットを打ち落とす。ちなみにヤップ語でもパチンコはパチンコです。
つまり日本統治時代に日本人が持ちこんだのが、ヤップでこの道具が使われだした始まりだったのだ。それまでは、小さな獲物を打つには、主に吹き矢が使われていた。
銛とか釣具など魚とりの道具は女には絶対に触らせてくれないけれど、パチンコは大丈夫みたいなので、さっそくいじくりまわして写真を撮らせてもらった。腕木は軽かったのでオオハマボウ(ヤップ語で
ガウ)製かなと思ったら、サキシマハマボウ(ヤップ語で
バンバン)製とのこと。オオハマボウより頑丈なのだそうだ。丸いゴムチューブは手銛を作る必需品でもあるので、ヤップでは簡単に手に入る。
ゴムを引いてみせるJくん、やけに得意気だね。
それからチョメさんとJくんの会話を聞くともなしに聞いていると...
チョメ:ガプルエンリグール(クロアジサシ属)が一番旨いんじゃないか?
J:いやマリチイチ(シロアジサシ属)のほうが美味しいと思うよ。
チョメ:やつらはいつも旨いサカナを食っているから身も旨いんだな。
J:そだね、陸の鳥と違ってサカナの味がするよね。
パチンコをながめながら、涎をたらさんばかりに獲物の味に思いを馳せている、オッサンと若者なのであった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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