コロニアのスモール・ビジネス・センターの前に、珍しい車両が止まっていた。なななんと...ナンバープレートなし!
これは、8月末から3ヶ月の予定でヤップに来ている
米海軍設営隊、通称C.B'sまたはSeabees(シービーズ)の車両で、米軍ジェットで隊員とともに空輸されたもの。シービーズは1945年の占領後、1993年にクリントン大統領が軍縮を発表するまで、ヤップ島を含むミクロネシアの各島に配備されていた。隊員の中にはヤップ人女性と結婚して島に残ったり(わずか)、ヤップ人の奥さんを連れて米本国に戻ったり(かなり)、やりっぱなしで子供だけが母親と島に残ったり(けっこう...)したものも多い。
今回の19年ぶりの短期駐留は、去年から始まったCCADプロジェクト(ミクロネシア連邦内のインフラ整備を米軍がお手伝いしましょというもの)の一環で、ヤップの公立幼稚園、小学校、高校の施設を修繕にきているわけだ。
〇
U.S. Construction Civic Action Detail Kicks Off in FSM
http://kolonia.usembassy.gov/2011-35.html
そんなに大人数ではなく短期なので宿泊施設の設営まではせず、現地のホテル住まいでローカル経済にも貢献する...というわけで、はじめはヤップ人経営のお手ごろな値段のホテルに予約が入っていた。ホテル側も十数室を3ヶ月も貸し出しということで、エアコンやアメニティを新調したりして準備していたのだが...。
なんと到着の2週間前になってそのホテルをドタキャンし、公表値段と標高だけは島で一番高い「おリゾート」にチェックインあそばされることになった。そこには
例の中国成金の開発屋の事務所も入っているので、いったいどうなっとるのや?とローカル雀はいぶかったけれど...まあ世の中って、そんなもんでしょう(笑)。マネージメントが外国人なら、客を取るためには島の他のビジネスを蹴散らしてでもエゲツない価格競争できるしね...でもそんな商売は長続きしないと思うけど。
それはともかく、沖縄をはじめ世界中で米軍兵士+士官のレイプや暴行事件が後を絶たないなかで、やはり若いニイチャンばかりを囲っておくには、シービーズ上官にとっても「おリゾート滞在」は便利だったのかもしれない。20人以上はいると思われる若い兵士の姿を、われわれ一般市民が見かけるのは、作業用制服姿でこの車両に乗って、現場の学校や幼稚園に行き帰りするときだけだ。朝夕食はおリゾートで支給というし、はてランチは誰が提供しているんだろう...外に飲みに出ることはないのかな?アメリカ人経営のバーくらいは行っていると思うけれど、不祥事はまだ聞いたことがない...。
ヤップ島で19年ぶりに見るシービーズは、このようにとても規律よく振舞っているけれど、さて沖縄の米軍は...?
この11月3日に出た
ニューヨーク・タイムスの社説は、最近のレイプ事件やオスプレイ配備によって沖縄人は表現できないくらいの怒りといらだちを感じているとして、ワシントンは沖縄の正当な懸念にもっと敏感に反応し、
沖縄に駐留する米軍をグアムやハワイ、あるいは沖縄以外の日本国内に移転させることで、沖縄の負担を軽減させるべきだと書いた:
The Defense Department will resist, fearing what it would mean for similar agreements elsewhere. America’s continued military presence in Japan is important to regional stability. But Washington needs to be more responsive to legitimate Okinawan concerns. It should impose stricter limits on its troops’ behavior and more effective training and oversight. And it should move swiftly to lighten its presence on Okinawa, by shifting troops to Guam, Hawaii and elsewhere in Japan. Okinawans will feel safer and less aggrieved only when they believe that Japan and the United States are taking their objections seriously.
http://www.nytimes.com/2012/11/03/opinion/outrage-in-okinawa.html
このニューヨーク・タイムス誌もワシントン・ポスト誌も、はやばやオバマ支持を表明していたそうだから、いまやオバマが再選されて、この流れ(駐沖縄米軍軽減=日本国内各地・グアム・ハワイへ移駐)は大きく変わることはないだろう。
いま
ヤップの中国成金開発計画でも同じようなことがおきているのだけれど、トップに立つ為政者というものは、けっこうpelple's legitimate concerns (民々の正当な懸念)を大きく示威(デモ)されることには弱いものなのだ。力で押さえつけにかかることもあるけれど、それを押し返すのもピープルズ・パワー!だから沖縄も脱原発も、ここ一発が正念場だよ:
米軍出て行け!原発反対!
声を弱めることなく、
頑張りましょう!(なにか自分にできることで
表現=意思表示しましょう)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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