わがパソコンはまだ音も出ず動画も動かないけれど、他の機能はサクサクと動くようになった。ネットもピーンとつながるので嬉しくなって、きょうは目の前にあるやらなきゃならないことも忘れて、あちこちのページをヒップポップしながら、いろんなことを想像していた。その結果…ヤップやニホンの現状に思いを馳せつつ、やっぱり世の中を大きく動かす力をまとめられるのは、はっきりした戦略(ストラテジー)を持ってるほうなんだよなあ~と考え込んでしまった次第。
(本日の写真は、いまだにヤップのあちこちで見られる、第二次大戦中の日本軍が残した、小さな残骸の数々です)
たとえば、いま話題の「(橋の下)維新」グループが英名をRestorationとしたという話題から、さてそれではと本家の幕末「明治維新」前後の出来事を追ってみると…う~ん、明治天皇を挿げ替えたとしたら、タイミングは慶応3年12月9日/1868年1月3日のクーデターからだろうな…ホンモノの睦仁サン(明治天皇)の祖父である中山忠能を巻き込んだのがミソだね…とか。当時、ホンモノ睦仁サンを見知っていた者はどれくらいいたのだろうとか。徳川慶喜や久邇宮朝彦は天皇のすげ替えを知って、さぞかし「ヤラレタ!」と思っただろうな…とか。あれっ、一条美子サン(昭憲皇太后)が明治天皇に嫁入りしたのもクーデターのあと(明治元年12月28日/1869年2月9日)だよ!うまくヤッタなあ…睦仁サンの生母・中山慶子サンも、生涯沈黙を通して「新しい息子」に従うしかなかったんだろうなあ。ごくわずかな人間によって打ち立てられた嘘、○da金列強によってインドや隣国のようにバラバラにされないために、それに大儀を見出して従う者ら、それを150年近くも信じて疑わない100%近い「国民」!それを信じこんでヤップでも多くの兵士が命を落とした…。
ところで今週のヤップでは、
中国資本の大開発計画を受け入れようとする側と反対派との、切羽詰まる大きな議論があった。ヤップの文化、ヤップの伝統事情やヤップ人の気持を知らない人に、いま島で展開している事態の詳細を説明しても理解できないと思うので省略するけれど、興味がある人は
facebookに行って、「Yap State Youth」や「Yap's Development」というグループを検索してみてください。
さて…伝統貝貨まで持ち出されて強い言葉での応酬がつづき、ついには州知事リコールを始めるぞ!という最終通牒までなされて…今後やいかに? やりとりはすべてヤップ語だけれどラジオ放送され、その録音は
facebookにもすぐにアップされた。ある在米のヤップ人は、親切にもそれを英語に翻訳までしてくれている。そ・れ・で・も、ね、やっぱ現場を知らない者や、ヤップ人じゃないと、わからない雰囲気というか、阿吽の呼吸というか、そんなもんがあるんですねえ…。さあ、どっち側の戦略(ストラテジー)が勝利するか…それとも、戦略もなく、行き当たりばったりなのか…?
いずれにしても、(初期の理由がどうであったにせよ)すげ変えられた天皇とそのグループによってデッチあげられた支配制度を150年も後生大事に抱き、それをいまだに変えることもできないでいるどっかの国の人々より、ヤップの人たちのほうが、よほどマシな結果を出せるだろう。
ヤップは…まだ大丈夫…あぶないのは…日本!
石原慎太郎がアメリカまで行ってブチ上げた尖閣諸島買取宣言、その後まわりまわって日本政府に買い取らせることに成功し、いま中国各地で反日デモが激化!?それとタイミングを合わせるかのような「橋下・維新」の国政進出!?おまけに…NHKで吉田茂をヒーローにした捏造番組がスタート!?
このNHKの番組は、明らかにいま爆発的に売れている
孫崎享著「戦後史の正体」にあわてふためいた官僚、とくに150年も連綿と続いている「おいしい官僚仕事」のヒミツを知られたくない、対米従属+事なかれ外務省筋の肝入りで制作されたプロパガンダ番組であろう。そういえば、吉田茂の葬式を国葬にするかどうか、けっこう話題になっていたのを子供心にかすかに覚えているけれど、孫崎さんによれば、吉田茂は岸信介よりも対米従属派の官僚であったようだ。
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カレイドスコープ:戦後史の正体「日米安保の目的-日本防衛のためは9%」
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1556.html
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カレイドスコープ:孫崎享「TPP、日本だけが間違った認識を持っている」
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1558.html
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植草一秀の『知られざる真実』:NHKドラマ「対米隷属の戦後を創った男・吉田茂」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/nhk-ab9d.html
そして今、
中国の反日運動…満面の笑みを浮かべて喜んでいるのは…アメリカ~!な連中なわけで(怒)。これから習近平体制になると、
飯山一郎さんの予測では、さらに「対日経済制裁!」 が進むだろうという。これは
上の記事と合わせて読むとすごく納得できるし。
アメリカも中国もどこでも、リーダーシップがちゃんとしているところでは、かならずしっかりしたストラテジー(戦略)をもって政治をやっている。それに対するほうも、まず相手の行動を「読み」、その「意味をさぐって」、カウンター・ストラテジーを決める。ところが…
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世に倦む日日:尖閣問題の責任を中国に押しつける内田樹の詐術論法
http://critic5.exblog.jp/18984393/#18984393_1
あ~あ、明治クーデターの(天皇すげかえも含めた)嘘+ゴマカシを長年放置した結果、まずニホンジンからプリンシプル(行動規範)が消え失せた。となると相手のプリンシプルにも気づけないし、そのストラテジー(戦略)など読み取ろうとするわけもない。こうして風見鶏的に小さな閉鎖空間の空気を読んで、我が身の保身だけをプリンシプルとして生きる官僚サマ+公務員サマ+団体職員サマの出来上がり…。その150年の嘘の延長線上に原発の大嘘もあり、それがついに破綻して不特定多数の生命が危機に瀕しているというのに、いまだにプリンシプルを取り戻せないヤツラが蔓延しているニホンて…。さあ今はもう、
テレビにうつつを抜かしているときじゃ…ないでしょっ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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