これから7月ころにかけては、陸上でも海の中でも、いろんな動植物の繁殖が見られるようになる季節。
満月を控えた数日前の夕方のこと、ウォネダイ水路を上げ潮に乗ってドリフトしていると、沈船のガレ場で、大きな
クロテナマコ(
Bohadschia graeffei)が、さらにまた大きく背伸びするように半身を立ち上がらせて、ゆらゆらと左右に揺れていた。
よく見ると、黒い触手のある口の部分よりやや後ろに下がったあたりから、なにやら白い煙のようなものが噴き出されていて...
どうやらこれは、放精中みたいです。あたりを見まわしたけれど、近くに他のクロテナマコは見当たらず(ふつう近くで一斉に放精・放卵することが多いのに...)、わたしたちはそのまま流れに押されて通りすぎてしまった。
こうして放たれた精子や卵子が運良くめぐり合えると、それらは数日ほど漂いながら変態を繰り返したのち、やがて海の底に到着する。そしてその後は一生、「海の掃除屋さん」として海底を這いずりまわって生きることになるのであった。
そうしてみると、こんなにエネルギーをつかって立ち上がって行われる放精・放卵は、ナマコたちにとっては一世一代の大事業なのかもしれないね。なんだか、見ているだけで元気がもらえそう...?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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