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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

suyap.exblog.jp

変わり目にいる

4月も終わりに近づいて、風のない穏やかな日が多くなった。貿易風が強く吹いていた日々から、季節はゆっくりと、しかし確実に変わってきているのがわかる。草や木々はイキイキと花を咲かせ、マンゴーの実はますます大きく、たわわにぶらさがっている。
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そして「変わってきている」といえばきのうの小沢裁判の判決!無罪はあたりまえ…というか、本来なら裁判自体が成立するはずもなく、公訴棄却が筋…という思いはさておき、とりあえずチェンジへの小さなアリの一歩を踏み出したというところか...

それにしても、明治の時代から連綿と続く検察による権力の横暴の歴史、永田町異聞の最新記事が取り上げているけど:

小沢無罪判決の本質
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-11234671973.html

これを読むと、まだこれは小さな小さなアリの一歩ゆえ、ゆめゆめ油断はなりませぬ…と気を引き締めなきゃね。
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それでも昨日の判決ニュースに接して、わたしの顔もちょっとだけニンマリはしたかな。それで、そういや長いことCIAの手羽先をやっているジェラルド・カーティスのおっさんが、小沢判決当日の午後に外国特派員協会で講演することになっていたのは、その後どうなったんだろと検索してみると…さっすがジャパン・ハンドラーズと国際金融情報さん、早速レポートをアップしてくださっていた:

ジェラルド・カーティスとそのCIA疑惑が問われたFCCJ講演会(加筆済み)
http://amesei.exblog.jp/15782104/

そこではなんと、カーティスに面と向かって「あなたはCIAだという疑惑がネットでささやかれている」という質問が向けられたそうだ!!!(スパイにスパイかと聞いても、そうだと答えられるわけないけどね^^)。そんな哀れなカーティスを見て、↑記事の中田安彦さんはこう書く:
小沢に対する無罪判決が出たこと、因縁の外国特派員協会でジャパン・ハンドラーのカーティスが「醜態」をさらしたこと。アメリカと日本の官僚連合体が、4半世紀以上前に「田中角栄に仕掛けた呪い」が解け始めている。そして、これを解いたのは、竹下派7奉行の一人である小沢一郎本人だった。小沢は「角栄の呪い」を自らが国策捜査の犠牲者になってまで、体を張って解きにかかった。

実はこのことが日本の政治にとって一番重要だったのである。

その意味で、一つの時代に区切りがついたとはいえるのではないだろうか。

私なりの見立てを披露すれば、ロッキード事件以来の戦後日本の政治史に一つのケリがついた。そういう判決だった。
さあ、そんな大転換期を迎えている日米関係、哀れな姿を露呈しているのはカーディスさんだけではないようで(爆笑):

天木直人のブログ:前代未聞の在日米軍再編見直し共同文書発表の延期騒動
http://www.amakiblog.com/archives/2012/04/27/#002259
小沢問題や消費税増税問題も原発再稼動も、そしてついに
日米同盟の深化さえも、どれ一つとっても野田政権はまったく解決
のめどさえ立てられないまま突っ走っているかのようだ。

メディアはそれを追認するしかない報道ぶりだ。野田政権もメディアもお手上げ状態である。とんでもない日本になってしまった。

それでも日本は動いている。人々は関係なく生活している。政府などなくてもいいということだ。
ひゃ~っほいっ、今までの司令塔(アメリカ+日米利権)が転んだら、そらみな転ぶしかないわな=じぶんの頭で行動してこなかったツケだね。
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そして、この期に及んでもまだ「戦後つちかってきた民主主義がぁ~」とか、「小沢無罪は歓迎するけど自民党時代から引きずるその金権体質がぁ~」とか、言ったり書いたり信じこんだりしている自称サヨク(or 革新)なヒトビトにとっても、それは同じだと思うよ。明治以来、いや、それこそ織田信長の時代から、この国は「どこか」からの意図+力によって巧妙かつ微妙に操られてきた(別の表現では「影響を受けていた」)…とくに明治以来現代までの統治システムは、ほとんど変わっちゃいない。「戦後民主主義」なんてものが、いかにマヤカシであったかに気づけないと。

いまは世界中でそういう数世紀分の価値観が(良くも悪くも)大転換しているとき。それを感じて、観て、より良い調和への方向性を探って歩を進める行動力が伴わないなら…一個のニンゲンとしてどころか、生物としても…そして地球全体としても…残された運命は、淘汰しかないのかもね~♪(一蓮托生)

でも、これって、考えようによっては、すごくオモシロイ時代でもあって。だから、わたしはきょうもせっせと米とぎ汁乳酸菌をつくって、豆乳ヨーグルトをパクついているのですぅ~~~(爆


<追記>
今回の判決を手放しで喜んでいる人があまりにも多いんだけど、判決時の小沢さんの厳しい表情やその後の沈黙と、ずいぶん対照的だなあ。反戦な家づくりさん世に倦む日日さんの判決にたいする分析もどうぞ:

小沢氏無罪について思うこと
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1164.html
無罪判決の詭弁 - 司法官僚の敗北と小沢一郎の勝利
http://critic5.exblog.jp/18203606/


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2012-04-29 07:46
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