一昨日ヤップ島に大雨を降らせた低気圧は熱低に発達することもなくフィリピン方面に去り、昨日からだんだんとお天気は回復している。ところで
地球温暖化神話にもかかわらず寒い冬となっている日本では、変な風邪やインフルエンザが大流行とか。やっぱり...というしかないけれど、そういう背景もあってか、ヤップの健康法や長寿食、風邪への対処法の問い合わせを受けたので、今回の記事はそれへのお答えも兼ねて書いてみた。
まず風邪への対処法...これも症状や人によって色々な方法があるけれど、以前にはこんなの紹介してますね:
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風邪ひきレメディ
http://suyap.exblog.jp/13427550/
それで今回は、鼻風邪・鼻づまりとそれにともなう頭痛(とくに鼻づまりのまま潜ったときに起きるサイナス・スクイズ+リバース・ブロック)の特効薬としてうちのチョメさんがよくやる方法を、本人のデモンストレーションとともにご紹介してみよう。
1)まず、ヤップ語で
アゲルと呼ばれている植物、たぶんムクロジ科のアカギモドキ(
Allophylus timoriensis)だと思うけれど(左上トップの写真参照)、これをやや多めに採ってきて、葉っぱだけ摘み集めます(右上の写真)。
2)それらを一枚ずつ細かめによく揉んで...(写真右)。
3)それらを大き目の葉っぱでまとめます(写真左下)。
4)それを鼻の下にもっていって、クンクンクンと嗅ぐと、キュイ~ンと強烈な刺激とともに、あら不思議、あれほど詰まっていた鼻がスーッと通ります^^
とにかく鼻風邪症状が出始めたときにすぐやるのがコツとか。これを常用している人は、「ヤバイかも」と思ったらすぐに葉っぱを採りにいって実行できるように、どこに
アゲルが生えているかよく知っているみたい。とくに海に潜ってサカナ獲ってる男たちには大事な知識かも。そのせいか(?)
アゲルはけっこう海辺に生えてます。
次に長寿法&健康食の紹介だけど、これらも人それぞれの方法があるし、男と女では違うことが多いし、ヤップではこういう伝統薬の知識は「秘法」なので、今回はその女性バージョンとして昔からよく知られている方法をご紹介:
1)まず初潮を迎えたあと、女は黒髪を切りません^^
(わたしも含めてヤップも今では短髪の女性がすごく増えたけれど...)
2)そして朝起きるとまず、完熟したノニの実(ヤップ語ではマガルウェグ、和名はヤエヤマアオキ、
Morinda citrifolia)を偶数個食べます。
3)それからコプラ(完熟したココヤシの実、左写真はそれを開けたところ)を削って、
ラッチ(右下写真の木、マメ科シタン属の植物、ヤエヤマシタン
Pterocarpus indicus)の葉っぱ偶数個を細かく刻んだのを混ぜます。
3)それを持って夜明け直前の海に入り、頭の上から下のほうへ、四肢の付け根から先のほうへと、海水と混ぜながら皮膚に刷り込むようにしてマッサージします。
4)同様のことを夕方日没前にも行います。
5)食事はラック芋(水耕栽培のタロイモ、
Cyrtosperma chamissonis)を中心に他のタロイモ類、バナナ・ヤムイモ類と、少量のサカナ。サカナの料理法は直火の蒸し焼き、調味料はほんの少量の塩(海水塩)だけ。
「うちのおばあさん(or 曾おばあさん)は、こんな生活法で百歳(or 90歳オーバー)を超えるまでピンピンしていて、ある日眠るような大往生をとげたのよ!」という話を、わたしは少なくとも3人以上のヤップの女友達から聞いているし、すべてではないにしても上記のいずれかの方法を、今でも実行しているお年よりはかなりいると思う。
(それを実行することによって長寿にも繋がる)健康法は、土地土地によって違っていて当然で、これまで書いたようなことを日本で実行するのは無理だけれど、なんらかのヒントは見出せるかもしれない。健康法で大事なことは、その土地で誰でも(やる気のある人が貧富に関係なく)簡単にできること。高い金がかかるような健康法や長寿薬なんて、ホンモノじゃないと知るべし(笑)。
そして放射能が舞い散り降り積もる現在の日本では、なんといってもまず↓
これ↓から始めることをお薦めします(ヤップのわたしだってやってるんだから):
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乳酸菌生活開始!
http://suyap.exblog.jp/12722303/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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