安定した貿易風と連日の好天に恵まれて、海に出るのもルンルン楽しい毎日! 今週は「ウミウシ系」中心のダイビングをリクエストされているので、頭の上にどんなに大きなものが飛び交っていても、わたしたちはひたすら地面(水中)にうつむいて、数センチ以下、数ミリの世界にひたっている^^
そんなマクロな目からふとボートを見上げると、水面をツマグロがう~ろうろ。そういえば地面にはいつくばっているわたしたちのまわりを、始終うるさいくらいにオグロメジロザメやツマグロがうろついていたっけ(笑)。ここバーティーゴというダイブ・サイトでは、普通サメさんウォッチングが「売り」だから、まったく自分らに感心をもってくれないダイバーたちに、彼らは「もっとかまって!」と言っているのかしら
(実はいまだに餌づけするサービスがあるから、餌のおねだりに来てるというのが本当のところなのですが)。
ところでこんなシーンを見ると、海の中を知らない人たちの多くは「わ~コワイ!」と思われるだろう。だけどここに集まるサメさんたちは、ダイバーに危害を加えるようなことは絶対にないから、わたしたちは「わ~サメさんがたくさんだ!」と喜んで潜る。この違いが生じる原因は、現実の海の中を知らない人たちは、大昔でいえばジョーズのような映画とか、いろんなメディアのいろんな捏造ストーリーで
サメ=人食い=恐怖というイメージを、知らず知らずのうちに受け入れているからなんでしょうね。バーチャル(脳内だけ)で見て「知った」ことよりも、現実=リアルを見て感じる、体験することが大切というのは、こういうところからも見えてくる…。
さてさて、わたしがいま心から心配している原発問題でも、同様なことがたくさんあります。
ノダブー政権は「原発は40年で廃炉にします」>>「ただし20年までは延長アリよ」と、お得意のダマシ・ゴマカシでなんとか再稼動に持ち込もうとしているけれど、津波以前に地震で配管がガタピシになって壊れてしまったフクイチ、中でも今なお大量の放射性物質を吐き出し続けながら、いつ倒壊してもおかしくない状態の4号機を抱えながらのこの動きは、ほんとうに狂っているとしか言いようがない。「もんじゅ」を入れて日本全国に55基ある原発が、いつフクイチのようになってもおかしくない状態なのに…。だから
原発=電力確保には必要=津波対策をすれば安全という洗脳状態にある人は、さすがに少なくなっているとは思うけど、それが大きな
声にならないのは…
わたしはわかっているんだけどね、まわりの人はそういうことに何も感心がなくて、みんなメディアに踊らされて馬鹿みたいなことで浮かれているから、もう終わりですよ…
と言い放って平気な顔して人のなんと多いことか!いくら脳内で「わかった」つもりでも、実際に声を上げてNOと言わなければ(何らかの行動で示さなければ)、それはこの期に及んで狂ったように原発推進させたい側を「受け入れていること」になるのに…。これって「メディアに踊らされて馬鹿みたいなことで浮かれている」人よりタチが悪いってことに気づけない?それじゃ「わかってる」アンタは、いったいその「わかった」ことを伝えるのに、どんな努力をしてるっていうの?
実際の行動に裏打ちされない脳内だけの「わかってる」は、ほんとうに「わかって」いないのと同じ。「サメはね、恐くないんですよ」と「思って」いても、実際にサメさんがたくさんいる海に飛びこんで遊べなければ、それはほんとうにわかっていないってことだし、まわりにサメが恐くないことを本心から伝達できなければ、「サメ=危険」の神話は崩せない…。
もう時間がなくなったので、
カナダde日本語の美爾依さんが紹介してくださっている田中優氏の素晴らしい講演をどうぞ:
〇
田中優氏講演 『おとのちから、ことばのちから。』
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-3167.html
※田中優さんの発言の中に「鳥肉や豚肉や卵は、米国産の配合飼料を与えているため、汚染度が低い」とあるけれど、だからといって米国産配合飼料で育てられたそれらが「安心」という意味じゃないとうことを、老婆心ながら言っておく。こういう世の中になっちまったのを機に、そろそろベジ(植物性食品)中心の食生活に切り替えるという発想が、いちばん生存への道に近いと思います。原発のお陰でメタボから解放された!なんてことになると楽しいね^^
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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