年が変わってもなにか物足りない気がしていたのは、
恒例の年末/年始ピクニックをまだやっていないからだった。しかしヤップもどこを向いても不景気だし、おまけに
仲間のひとりは足を切られちゃったし、とても大勢で浜に繰り出す気にもなれないので、今回は食べ物を積んでこじんまりとボートで泳ぎに出かけた次第で...。
朝のうちは少し雨が降っていたけれど、午後はうす曇のしのぎ易いお天気になった。女たちはみんな水に入って泳ぎまわっていたのに、なぜか男たちは「子守と監視」と称して船上でだべってばかり...そうか、海に出るのは男にとっては珍しくもないもんね(笑)。
出発前には浮き輪を持ってはしゃぎまくっていた3歳のSくんは、目的地に着いたとたんお昼寝にはいってしまい、みんなが泳ぎ疲れて移動を始めるころに、ようやくのお目覚め。
マンタは?マンタは?とおねだりするSくんをキャビンの高いところに乗せ、小さな子供特有の若い細胞から発散される「気」をもらおうと、ここぞとばかりに抱き抱きベタベタしながら、あやすフリをしている↑suyapの図↑
と...こんなときでも気になるのはフクシマや日本の子供たちのことだ。
カナダde日本語の美爾依さんの記事から、ノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈さんまでが「除染費用を被災者へ」と発言しておられるのを知った:
〇
「除染費用1兆円を被災者に渡しては」と江崎玲於奈氏提言
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-3146.html
もちろん
美爾依さんも指摘されているとおり、こういう「見せかけ」の除染費用がたったの1兆円で済むということはなく、それは「東日本大震災の被災地のがれき処理(東電の子会社に委託)や、放射能に汚染された土地の除染を担う環境省の
来年度予算」に過ぎなくて、
東京大学(環境システム工学)の森口祐一教授によれば、放射性物質の除染対象になる可能性のある地域は、最大で福島県全体の7分の1に当たる約2千平方キロに及び、セシウムをほぼ除去できるとされる深さ約5センチまではぎ取ると、体積は約1億立方メートルになり、除染土壌の体積は東京ドーム80杯分に相当するため、この除染土壌の中間貯蔵施設を造るとなると、国家予算とほぼ同じの約80兆円かかると試算している。
しかし仮にこういう除染作業を徹底したとしても、完全に放射性物質を除去することはできないばかりか、逆に表土をはぎ取る作業で拡散してしまう恐れのほうが大きい。しかも年末から正月にかけて東京でさえセシウムの急上昇が観測されたように、いまだにフクイチの核は封印すらされていないのだ...除染した土地の上に、いまも新たな放射性物質が降り積もっている。
それではなぜ、政府・メディアをあげて「除染・除染」と騒ぐのか...?
それは...今まで原発をつくって儲けていた企業が、こんどは除染事業で儲かる仕組みが、すでに立ち上がってしまったからなのですねえ...!
〇
東京新聞:造ることで稼ぎ、壊れても稼ぐ… 大手ゼネコンが握る『除染利権』福島原発事故後の除染モデル事業は独立行政法人・日本原子力研究開発機構(原子力機構)が担うが、同機構が再委託する三つの共同企業体(JV)の幹事会社が原発建設の受注でトップ3を占める大手ゼネコンであることが分かった。そこには造ることで稼ぎ、壊れても稼ぐという「モラルなき構図」が浮かび上がる。
そこで本日のタイトル、
1粒で2度美味しい>>
一粒で何度も美味しいとなるのだけれど、それに異議を申し立てているのが、
1粒で2度美味しいの江崎グリコ...じゃなくて...江崎玲於奈さん^^
政治家・資本家・労働者...& プータロー・ニートと立場を問わず、とにかく今のこの期におよんで、日本や世界の将来を真剣に考えている人がどうかを見分ける...あるいは自分自身の情報察知レベルを知るには、
原発再稼動 イエス ノー
避難より除染 イエス ノー
TPP全面推進 イエス ノー
消費税増税 イエス ノー
という「踏み絵」をかませてみると、ハッキリしますね。
上にイエスと答えてしまうヒトは、ほんとうにまったく腹黒いヤツか、あるいはパープリンのノータリン(最近では「情弱」=情報弱者、テレビや新聞の表記事を鵜呑みにしているヒト=ともいう)かの、どっちかしかない。中には「腹黒+パープリン・ノータリン・情弱」という救いようのないお方も相当数いるけれど、まあ世の中、ひと昔に比べれば、ずいぶんわかりやすくなってきた。あとひと押し、
ノー、
ノー、
ノーの意思表示を、各人が
ゴー、
ゴー、
ゴーと行動に移すだけだ。子供たちの将来のためにも。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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